イジュンギ『悪の花』韓国6話あらすじネタバレと感想!白衣のヒソンとうわ言

イジュンギ主演の韓国ドラマ『悪の花』6話のあらすじネタバレと感想を書いています。

5話がまだな方はこちらからお読みください➡︎『悪の花』韓国ドラマ5話あらすじネタバレと感想!

『悪の花』韓国ドラマ6話ネタバレ

雨の中、一台の白い車が走っている。

運転しているのは、本物ヒソンだ。誰かと電話をしながら運転している。

「辛くても向き合わないといけない」「あの人はどうなりましたか?」「良かった」と言ったところで何かがぶつかり急ブレーキをかけた。

轢かれたのは、ヒソンだった…。頭から血を流し倒れる。

本物ヒソンが車から下りて、恐る恐る近寄る。「大丈夫ですか。救急車を呼びますから」と言ってガラケーで電話をかけようとしたところ、ヒソンが「ダメだ。病院はダメだ」と何度も言いながら気を失った。

ヒソンのうわ言

ジウォンの助けで救急車で病院に運ばれたヒソン。心臓マッサージが続く。

ヒソンは、夢を見ていた。姉さんと一緒に暮らしていた時の夢だ。気付けば病室の椅子に、制服を着た姉さんが座っている。制服には血が付いている。

「姉さん、平凡に生きて。そして絶対に僕を探さないで。僕はもうト・ヒョンスとしては生きない」

過去のことが走馬灯のように巡る。

そして、目が覚めた。悪夢にうなされ、目覚めた後も息が切れている。徐々に落ち着き、起き上がり状況を確認する。

体に取り付けられていた機械や点滴を外し、ベッドから下りた。まだめまいがして、うまく立てない。ふらつきながら病室を出る。

病室を出たところで、警官に出くわした。警官が無線で「目を覚ましました」と合図している。背を向けたヒソンに対し、「ト・ヒョンス」と呼びかけ、手錠をかけた。

あー、もうダメだ、と言った表情のヒソン。

しかし、それは幻覚と幻聴で、警官は親切に「大丈夫ですか?病室に行きましょう」と言った。だがヒソンは、怯えた表情で警官を振り払い逃げ出した。

裸足で廊下を走るが、まだふらついている。

そこにジウォンが息を切らしてやってきた。顔を見て、後ずさるヒソン。その顔は恐怖に怯えている。しかしジウォンは、ヒソンを抱きしめ涙を流した。

状況が分からない、と言った表情のヒソン。黙って立っている。

ジウォンがきつく抱きしめたので、ヒソンもそっとジウォンの背中に手を回して「僕は大丈夫」とささやいた。泣き続けるジウォンの背中をトントン、と子供をあやすように叩いた。

キム・ムジンは外で電話で喋っている。18年前の目撃者に「一度でいいから会ってください」と交渉している。相手は拒否しているようだ。

簡単には引き下がらないムジンは、チョン・ミスクが拉致されるところを目撃したんですよね、と確認している。相手のチャン・ヨンヒは何も言わずに電話を切ったようだ。

その時、ビルの大画面からニュースの声が聞こえてきた。先日の中華食堂事件の加害者はチョン・ミスクの遺族だ、と報じている。なぜ今回ペク氏が拉致されたのか、調査中である。

そのニュースを聞きながら、ヒソンの義母は車を運転していた。唇を噛んでいる。

そして、大学病院長の義父はヒソンの病室へ向かっている。

ヒソンは、病室のベッドの上でたくさんの医者と、ジウォン、ジウォン母、ウナに囲まれていた。

10日間目を覚まさなかったので、記憶があるのか検査されている。

生年月日:1982年3月15日 ペク・ヒソン

無事に答えることができて、母は喜んでいる。しかし、ジウォンの表情は険しい。

奥様の名前は?と聞かれ、ジウォンを優しく見つめ、微笑みながら「チャ・ジウォンです」と返事した。思わず口元が緩むジウォン。

次に娘の名前を聞かれた。ウナが緊張した面持ちでパパを見つめる。

ヒソンは、「僕に娘がいるんですか?」と聞く。ウナが泣きながら側に駆け寄り、「パパ、私が分からないの」と言う。病室の空気が変わる。医者は「古い記憶から回復するので」とフォローする。

その時、ヒソンは笑い出し、ウナを抱き上げた。そして、「ペク・ウナ6歳です。2015年9月生まれで小鳥幼稚園に通っています」と言った。一気に病室の雰囲気が緩む。

母もジウォンに元気になったようね、と笑いながら言う。しかしなぜかジウォンの表情は堅いままだ。

そこに病室のドアが開いてヒソンの義父が入ってきた。他の医者は一斉に頭を下げる。

義父は、ジウォンの母に挨拶をした。

主治医に病状を聞く。「強制退院をさせてもいいくらいです」と返事した。医者たちは病室を去った。

ジウォンの母が「心配なさったでしょう」と話しかける。ジウォンが観察するように父を見る。父は「機械から解き放たれた姿を見たので、これ以上の喜びはない」と微笑んだ。

その様子を怪訝な顔で見つめるジウォン。

そこに、すごい剣幕でヒソンの義母が現れた。まくし立てる母を制する父。母はジウォンの母を見て、バツが悪そうに挨拶した。

場をなごますように話をするジウォンの母を見て、「いらっしゃるなら一言言うべきでしょう」とジウォンに文句を言った。謝るジウォン。ジウォンの母がヒソンの母を睨む。

ヒソンの母が「家族だけで話したい」と言い出す。その言葉にカッとなるジウォンの母。「ここにいるのは全員家族だ」と言った。しかしジウォンが母をなだめて病室を出ようとする。

パパに抱きついたままのウナを連れ出そうとするジウォンだが、ウナが言うことを聞かない。「ママ嫌い。パパが良い」と。ヒソンがウナを説得し、言うことを聞いた。

病室を出て行く3人。

病室に残った3人。ヒソンの母はため息をついた。「あの子は気が強い」と孫の文句を言った。ヒソンは「あの子ではなく、ペク・ウナです」と間髪入れずに言った。決まりが悪そうな母。

病室を追い出されて、ジウォンの母も文句を言っている。

ジウォンは、病室の外から中の様子を覗いている。母に話しかけられ、場を取りなした。

ヒソンの母は「どうするつもりなの?」と荒々しい口調で本題を切り出した。パク・ギョンチュンについて心配しているのだ。

父もヒソンもパクの容態はよくない、と母に言った。

パクは頭蓋骨骨折で不安定な状態が続いている。同じ病院に入院中だ。手術は成功し、血も綺麗なのに返事もしないし外部からの刺激にも反応しないのだ。

ジウォンの母は娘を心配して休むように言う。ウナを連れて病院から帰ろうと、エレベーターのボタンを押す。

ジウォンは「もう帰っちゃうの。もう少し一緒にいたい」と言った。思わず娘を抱きしめる母だった。「あとは退院するだけ。これ以上悪いことは起きないから」と娘を励ます。

夕飯を作っておくから、帰りに寄りなさい、と言って帰って行った。

エレベーターが閉まるのを見届けた頃、ホジュンから電話が入った。

ヒソン母は心配している。ジウォンが疑わないか、と。なぜあの場所にヒソンがいたのか?

しかし、ヒソンは自信ありげに「僕に任せてください」と言っている。ムジンと口裏を合わせ、ヒソンと同じ金属工芸家だったト・ミンソクの工房が残っているので好奇心で取材に同行したことにしてあるのだと。

父が「キム記者は信用できるのか」と聞いた。ヒソンは少し嫌な顔をして、「弱点を握っているから大丈夫だ」と答える。間髪入れずに「どんな?」と母が聞く。

ヒソンはとても嫌な顔をして、「それは知る必要はありません」と言った。父母が顔を見合わせる。

母が「私たちを信じられないの?」と口をワナワナさせながら聞くと、「母さんは僕を信じていますか?」と聞き返した。

父が制裁に入り、今大事なのはパク・ギョンチュンだと言った。

その名前を聞くと、再び興奮し始めた母は「どうやってパクの口をふさぐの!彼は時限爆弾だ!」と騒ぎ始めた。

父は、意味深に「15年前に、そうやって興奮してどうなったのか覚えているのか」「今パクに怯えないといけないのは、そのせいだ!」と一喝した。

まるで先生に怒られた生徒のように、首をすくめる母。

父は、母に帰るように促す。じっと話を聞いているヒソン。

母は「自分がどれだけ使えない人間か分かっているわ」と言い残して、病室を去った。

病院の庭にあるベンチでジウォンが座っている。そこに明るくホジュンが走ってきた。

ヒソンの目が覚めて喜んでいる。「先輩までおかしくなってしまうかと心配した」と、ジウォンよりも喜んでいる。

ヒソンが眠っていた間の出来事

ヒソンは機械をたくさん付けられて眠っている。側でジウォンが見守る。しかし、ジウォンはいてもたってもいられず、医者の元に駆け寄る。

そして、「様子が変だから見てほしい、全く動かさない」と医者の腕を掴んでお願いする。

医者は睡眠薬を入れているからだ、と説明するがジウォンは「本当に変なんです」と諦めない。医者は「昨日もそうおっしゃいました」と返す。

まだ5日目。長い病院生活になるかもしれないから覚悟してください、と医者は告げる。

ジウォンの横でそっと見守るホジュン。そして、ジウォンにどうしてあげれば良いか分からず、うろたえる。

そんなことがあったから、ホジュンは「先輩落ち着いてますね。踊り出すんじゃ無いのかと思った」と冗談を言ったら、ジウォンは「踊り終わったのよ」とつれなく答えた。

それよりパクは?とジウォンは捜査の進展を気にし始める。

パク・ギョンチュンは、なかなか反応を示さない。医者は、頭にそこまで大きな傷は負っていないから、影響は少なそうだけど、ガンが進行しているからその影響かもしれない、と言っているそうだ。

ホジュンは、今の令状で逮捕できるのが明日までだから、それを待っている気がする、とよむ。

父とヒソンの企み

病院は警察に協力体制だ。

パクが目覚めないとしても、医者の見解はパクに不利に動くだろう、と父は推測する。

明日、パクの身柄は拘束されるだろう、と。

「私たちが何かやるとすれば、今夜しかないんですね」とヒソン。父はしばらく沈黙し、「お前がやってみるか?」と切り出す。

パクの体は麻薬性の鎮痛剤で中毒になっている。医学的にはいつ心臓麻痺が起きてもおかしくない状態だ、と。

「お前がやるか」「自分では手を下さないんですね」二人の攻防が。長い沈黙が続く。

父がニヤリ、と笑う。目を泳がせるヒソン。

「考えてみます」と答えた。

父は椅子から立ち上がり、病室を出る前に「チャンスは今夜しかない」と告げた。

ジウォンとホジュンは捜査について話している。

ホジュンは、被害者の陳述調書があれば、捜査に有利だと提案する。「ペク・ヒソンさんは直接拷問されたので、パクがどれだけ残酷か陳述調書を取れないか…」と恐る恐るジウォンに尋ねた。

ジウォンは、うなずきながらも、不安げで何かを考えているような表情だった。

ムジンはどこか学校のような廊下で電話をしている。相手はヒソンだ。「今回は死ぬかと思ったぞ。健康だな」といつもの調子で話すムジン。

いつも通り、その言葉をスルーして、ヒソンは言いたいことを言う。「ジウォンが、お前がまだ警察に顔を出していないと言っていたぞ」と。

ムジンは、今回のことはまだ、ヒソンと口裏を合わせていないので、忙しいと言って警察から逃げているそうだ。

それを聞いて、「よくやった」と褒めるヒソン。

「褒めないでくれ。お前の子分になった気分だ」と言うムジンに、速攻で「よく聞け」と話しだすヒソン。二人は偶然に出くわしたことにするそうだ。

口裏合わせも済んだころ、女子トイレから清掃員の女性が出てきた。ムジンは慌てて電話を切り、清掃員の後をつける。男子トイレに入る。

ムジンは、仕事を手伝う。しかし、清掃員の女性は「本当に話すことはないんです。やめてください」と困った表情だ。

チョン・ミスクの最後の姿を目撃したチャン・ヨンヒだ。

ムジンと、押し問答が繰り広げられる。「目撃したことを話してください」「18年も前のことは忘れた」「でも通報したでしょ」「見間違えだったのよ」と。

ヨンヒは、胸元からスマホを取り出すと、待ち受け画面を見せた。年頃の娘が写っている。娘を見守りながら静かに暮らしたいのに、うっかり何かを喋ってしまったら娘に危害が加えられる、と恐れる。

ムジンが「ト・ミンソクはもう死にました」と言うと、「そいつじゃなくて〜!」とヨンヒが言う。

「え?どう言う意味ですか?」とムジンが聞き返した。

陳述調書

ヒソンの病室で、ホジュンが動画撮影の準備をしている。

ベッドにヒソンが座り、側にジウォンが立っている。ジウォンは心配しているが、ヒソンは穏やかな笑顔でジウォンに接している。

ヒソンが、ジウォンの髪についたゴミを取ろうと手を伸ばす。ジウォンは、とっさにその手を避けた。

「どうしたの?」と聞きながらゴミを取って見せる。

ヒソンはジウォンをじっと見つめる。「どうしたの?」と聞くジウォンに、ヒソンは「思い出すんだ、あの時の君の姿を」と答えた。プールサイドで泣き叫びながらヒソンを呼んでいたジウォンの姿だ。

二人の会話に入っていくのが気まずい様子のホジュンは、咳払いをした。準備ができた。

そこにチェ刑事が病衣に点滴を押して病室に入ってきた。パッと喜ぶホジュン。

チェ刑事は、聞かれてもないが「俺は大丈夫だ。だからこれまで通り見舞いには来なくていいぞ」と軽口を叩いた。

ヒソンがお見舞いを伝えると、チェ刑事は「パクの容態を見ていたら、あなたもただもんじゃないですね。昔遊んでいたんですか」と軽く聞いた。

ホジュンが「先輩」と止めに入る。

チェ刑事は、ホジュンから「警察が見せるもんじゃない」と質問事項を取り上げると、「始めよう」と言った。

録画が始まる。質問者はチェ刑事だ。

「なぜパクはあなたをすぐに殺さずに拷問したのでしょうか。普通拷問といえば、相手から答えを引き出すための極端な方法です。パクはあなたにどんな質問をしたんですか」と。チェ刑事が一番気になっていたことなのだ。

沈黙が流れる。

ジウォンは黙って聞いているが、ハッとチェ刑事の顔を見て「何をやっているんですか。被害者相手に誘導尋問ですか」と抗議した。

そしてヒソンの方を向くと、「シンプルに答えて。知らないなら知らない、覚えてないなら覚えてない」と。

チェ刑事が口を挟む。

警察としてここにいるなら俺の隣に、ヒソンさんの手助けをするならヒソンさんの隣に座れ、と。

それを聞いてヒソンは優しい笑みを浮かべ「僕は大丈夫」とジウォンに囁いた。それを聞いて、ジウォンは席を外すことにした。病室を出て行った。

ヒソンは話し出した。パクを説得する途中、家族に警官がいると言ったら、「なぜ自分の妻は救えなかったんだ」と怒りをぶつけてきた。腕を刺され気を失い、気付けば胸まで水に浸かっていた。

その答えを聞いてチェ刑事は、ため息を付いて立ち上がる。そこが気になる、と。なぜ、パクはナム・スンギルの時のように一思いに殺さず、時間をかけて水死させようとしたのか。

「それは…、僕も気になっています」とヒソンは答えた。

チェ刑事はヒソンを疑いの目で見続けている。その時、ホジュンが口を開いた。「僕分かります!」と。

警察の到着が後5分遅ければ、間に合わなかった。パクは警察を憎んでいるから、警官が生涯後悔するように仕向けた、と。

その答えにチェ刑事は不服なようで、「お前はなぜパクの気持ちが分かる」と突っ込んだ。

それを聞いてヒソンは、「そうです。パクの考えはパクにしか分かりません。もちろん僕も分かりません。僕が答えられる質問をしてください」と畳み掛けるように言った。

チェ刑事は、「つまりあなたは、偶然キム記者に会い、偶然パクのタクシーに乗って、偶然拉致されたと言うことですか」と質問した。

不穏な空気が流れる。「それは質問ですか」とヒソンが返す。「疑問かな」と返事するチェ刑事。

それには答えずにヒソンは逆に質問する。「チェ刑事は僕が嫌いですか」と。

少し驚いた様子で、そんなことはない、チャ刑事が大好きだ、と答えるチェ刑事。

しかし、「僕は知っています」とヒソンは、昔の話を出した。ジウォンが初めてヒソンのことをチェ刑事に紹介した時、表向きは楽しく食事をしたが、裏では気に入らないから別れろと言っていたことを。

「僕が何か失礼なことをしたら謝罪します」とヒソンは偽善者の顔で言った。チェ刑事は、少し困惑した表情を見せたが語り出した。

人生で悟ったことがある。俺に対してよく見せようとする奴に3種類いてる。

「嘘をついたか、これから嘘をつくか、現在嘘を付いているか」

ヒソンは「つまり超個人的偏見を持って、僕の陳述調書を作成しようと?」と反撃した。これは参った、という表情のチェ刑事。

ヒソンはすかさず、ホジュンに向かって「刑事さんが変わってくれませんか」と言う。

チェ刑事は「俺は被害者担当には向かない、パクが逮捕されたら腹の中を明らかにしてやる!」と息巻くふりをして病室を去って行った。その姿を冷たい表情でヒソンは見ていた。

ト・ヒョンスの黒いカバン

ジウォンのもとに、ナム・スンギルの妻から電話が入った。犯人を捕まえてくれたお礼を言った。

そして、さらにジウォンに話したいことがある、と言った。妻の側には黒い大きなカバンが置かれている。妻はそのカバンを見ながら「ト・ヒョンスについてです」と言った。

電話では話せないことで、来週には出産の里帰りをするので、と言う妻。ジウォンは早々に会いにいく約束をした。

そして「ト・ヒョンスについての情報は私以外には話さないでください」とお願いした。

妻は「もちろんです。刑事さんに手柄を立てて欲しいですから」と快諾した。

病院のロビーでは、テレビからニュースが流れていた。

ヨンジュ市連続殺人事件について報道している。ト・ミンソクと息子のト・ヒョンスが暮らしていた工房が映し出された。レポーターが入っていく。

当時のまま残されている工房。暗い階段をレポーターが降りていく。ト・ミンソクが被害者たちを監禁していた檻が映し出される。

ジウォンは目を背けたいが背けられずに見ている。

レポーターが檻の中に落ちていたケーブルを見つける。被害者を縛っていたものだろうか、と。

ヒソンの決断

ヒソンは、チェ刑事の残した言葉や、父が言った「今夜がチャンスだ」という言葉を思い返していた。

と、そこにジウォンが入ってきた。とっさに険しい顔つきから柔らかい表情に戻すヒソン。

明るく、「終わったよ。何かあった?」と聞く。

「別に」と無理に明るく言うジウォンの顔は、泣きそうで、何かあった表情をしている。

心配するヒソン。

「何にもないわ」と言うジウォンは、怒っているのか心配しているのか分からないような表情だ。

ヒソンは、疲れているから今夜は家に帰ってゆっくり休んで、と言った。それを聞いてジウォンの感情は爆発した。

「何があったって?目の前であなたが死にそうだった。わずか十日前よ。この10日間生死をさまよっていた時の私の気持ちが分かる?」と涙を流して文句を言うように話し出した。

ヒソンは突然のことで驚いた表情を隠せない。

ジウォンの怒り爆発は続く。この10日間、あなたがいなくなったらどうしよう、とどれほど怯えて過ごしたか、あなたには死んでも分からないでしょうね、と。

なのに、その間、あなたは一体何なのよ!!

ヒソンはただただ茫然とジウォンの言葉を聞いていた。

ジウォンは、言うだけ言うと、「急に疲れたから帰る」と去ろうとした。その腕を掴んで、「何でもいいからもう少しだけ話して。黙って聞いているから」とヒソンはお願いした。

しかし、ジウォンは「また後でね」と下を向いて言い、腕を振り払うと去って行った。

残されたヒソンは、立っているのがやっとだった。

ヒソンのうわ言の真相

ジウォンは、病室を出た後病院の中の人気の少ない階段にいた。

ヒソンが集中治療室で意識が戻らない間のことを思い返していた。

ジウォンはヒソンの側にいた。

そっと目を開けたヒソン。ジウォンは、「目覚めた?私が分かる?ジウォンよ」と話しかけた。

しかしヒソンは、「姉さん」と返した。

ジウォンが姉さんに見えていたようだ。

ヒソンは話し続けた。「姉さんは平凡に生きて。僕を決して探さないで。僕はもう絶対にト・ヒョンスとして生きないから」

涙を流しながら聞くジウォン。

病院の階段で思い返しながら、再び涙がこぼれ落ちる。

ト・ヘス

ヒョンスの姉のト・ヘスは職場で上司と話していた。

記者が職場にまで現れるようになり、辞めることになったのだ。ほぼクビという状態で。

何度も謝る上司に、ヘスは「ありがとうございます」と言った。え?と驚く上司に、謝ってくれたことを感謝したのだと説明するヘス。

ヘスは過去にも辛い思いをしていた。

キム・ムジンを思い出していた。学生の頃付き合っていた二人。ムジンは「お前を見ると、お前の親父を思い出す」とひどい言葉でヘスに別れを告げたのだ。

トイレを貸してください

その頃キム・ムジンは目撃者のヨンヒの家の門扉にいた。インターフォンで「トイレを貸してくれ」と演技している。

困り果ててヨンヒが出て来た。「こんなことまでして、プライバシーの侵害です」と怒る。

しかしムジンは「ト・ミンソクに共犯がいるなんて美味しい話に飛びつかない方がおかしい」と真顔で答える。

何も知らないわ、と拒否するヨンヒ。しかしムジンは勇気を出して証言してください、とお願いする。

「証言したら私と娘を守ってくれるの?」とヨンテが言う。と、そこに娘が出て来た。「母さんに嫌がらせするなんて」と剣幕だ。

ムジンは、トイレを貸して欲しいだけ、と再び嘘を付く。しかし、娘はスマホで警察の電話番号「112」を打ち込み、3秒以内に去らないと警察に電話するわよ、と言う。

1、2、3

ムジンは走って逃げた。

その後ろ姿を悩ましげに見つめるヨンテだった。

実行

ヒソンは病室から父に電話をかけた。「やります。やらないといけません」

ジウォンは、警察でカギョン里長殺人事件の捜査資料を見ていた。そこには、ヒョンスの日常を記す日誌があった。「無感覚、無表情、無関心」精神科の薬物治療が必要。

村人からの聞き取り内容も記されている。

  • 一度も笑ったり泣いたりしているのを見たことがない。
  • 土の中から母の遺体が見つかっても表情一つ変えなかった。
  • だからト・ヒョンスには気を付けろと言ったのに。

ジウォンは捜査資料を閉じると、不安で手を握り締めた。

そして警察署から鑑識の用具を持ち出し、自宅にある工房へ向かった。そして、ついに禁断の地下へ通じる扉を開けようとしていた。

その頃、ヒソンは、医者の格好をしていた。白衣をまとう。

ジウォンは金槌で地下室の鍵を叩き壊し、薄暗い地下へと入って行った。

ヒソンは、父に薬と注射を渡される。そして、体に注射跡が残らないように、と注意を受ける。マスクをかけ、薬と注射をポケットにしまう。

ジウォンは、持って来た鑑識の用具を取り出す。そして、意を決し、ルミノール液を床一面にスプレーでまく。

ヒソンは、医療品の乗ったワゴンを運びパク・チョンギュンの病室へ向かう。

父の話によると、毎日昼の2時から3時の間にドレッシング作業を行う。担当刑事は、朝と夜の9時に交代する。だから夜の刑事は、ドレッシング作業については何も知らない、と。

病室に入る。刑事は居眠りをしていたが、ヒソンを見て起きた。

「こんな時間にドレッシング作業ですか?」と聞く刑事に、「昼夜問わないのは刑事もインターンも同じですね」、と愛想よく言う。

そして、その間にコーヒーでも飲んできてください、と刑事を病室から追い出した。

刑事が去ったのを確認して、パクの側に忍び寄るヒソン。パクは、ギロリと目を開けた。そして「待っていた」と言ったのだ。

ヒソンは、殺されるのが分かっていて待っていたのか尋ねた。

パクは再び「チョン・ミスクをどこに埋めた?」と聞いて来た。

ヒソンはパクに顔を近付け、「ニュースで知ったんだ。父親が連続殺人犯ということも」と言った。そして、パクを生かしておく選択肢はないことも。

パクは語り出した。お前が俺を殺そうとする時は、真実を言ってくれると信じている、と。そして、お前については噂でしか知らなかったことに気付いた。俺は間違っているのかも、と。

俺は罪のない人を殺し、お前にひどい拷問をした。ためらう必要はない

少し表情が変わるヒソン。

何も言わず注射器に薬を入れていく。恐怖に耐えながら待つパク。

ジウォンは、地下室の電気を消した。

床がルミノール反応を示した。血が流れたことが証明された。そして、隅に落ちていた拘束バンドを見つけた。そこにも血が付いていた。

ムジンが脱出するために、拘束バンドを外そうと何度も擦り血が出たからだ。

それを見つけたジウォンの顔が青ざめる。ト・ミンソクの工房で被害者を監禁していた時と同じだった。

ヒソンは薬の入った注射針を点滴に刺そうとしたが、手を止め、無表情な顔で聞いた。「妻が死んだと聞いた時、どう思った?」と。

その言葉を聞いて、ベッドの上で怒りをあらわにするパク。それを聞いてどうする、と。

ヒソンは、無表情のままジウォンの言葉を思い出していた。ヒソンが10日間目を覚まさなかった時、どれほどの地獄を見たか、と言った言葉を。

ヒソンには、配偶者をなくす感情が分からないのだ。ジウォンが言った言葉を理解するために、パクに尋ねたのだった。

そっと椅子に腰掛けて、「気になるんだ」と言うヒソンに、パクは落ち着いて話した。「死にたかった」と。

しかし、淡々と「なぜ死ななかったんだ?」と問う。

パクは、ミスクを安全で居心地の良い場所に連れて行ってやりたかったから死ねなかったと言う。

それに対しても「もう死んでいるのに?」と不思議そうな顔で尋ねる。

パクは、「他の人がミスクについて話す時、最後の部分が変わるだろう」と言った。

少し考える様子のヒソン。「じゃあな」と言って立ち上がると、点滴に薬を注入した。じっと目を瞑るパク。

去り際、ヒソンが「この前聞かれた質問だけど」と金魚のストラップについて、斎場に来た誰かが姉さんに渡し、それを自分にくれた、と話した。

パクは、「なぜ今更?」と聞くと「あの時僕の話を信じたか?姉さんを捕まえて拷問しただろうな」と答えた。

そしてト・ミンソクには本当の共犯がいることをパクに思い付かせるヒントを与えた。

パクは余命2ヶ月だ。ヒソンは「今度は本当の共犯を追え」と言った。

それを聞いてパクは、「まだ死ねない。これを取ってくれ」と点滴を外そうとした。

しかし、ヒソンは最初から殺すつもりはなかった。なぜなら、パクは警察や他の誰にもヒソンについて話さなかったからだ。

その頃、刑事が医者の会話を耳にした。本当にその日、パクのドレッシングをした医者の会話だった。それを聞いた刑事は慌てて病室へ駆け戻る。

刑事とヒソンは廊下ですれ違った。ヒソンは患者の病衣に着替え、マスクも外し平然と歩いていた。

ジウォンは

ジウォンはショックで地下室に座り込んでいた。

ふと見ると、娘のウナが使っていた歩行器が置いてあった。

それを見て思い出す。ヒソンが、泣くウナを必死であやしながらミルクを作ってあげている。そしてミルクを味見して、ウナを抱き上げる。「ウナは立って抱っこが好きだよね」と優しく言いながら。

泣き声で寝室から出て来たジウォンに「まだ寝てていいのに」と笑顔で言った。

思わず涙がこみ上げる

事件の新たな進展

工房でいつも通り作業を始めようとするヒソン。

後ろではテレビからニュースが流れている。パク・ギョンチュンが逮捕されたこと。全ての容疑を認めていること。そして動機はヨンジュ市連続殺人事件の警察の捜査に不信があること。などだ。

ヒソンは、ふと腕時計がないことに気付いた。そして、農具小屋でジウォンと揉み合ったことを思い出した。

ムジンは、職場の応接室で、チーム長とインタビューを開始しようとしていた。相手は、チョン・ミスクの最後の目撃者チャン・ヨンテだった。

ムジンは聞く。なぜチョン・ミスクを目撃したと通報したのに、その後取り下げたのか、と。

ヨンテはカバンの中から小さなテープを取り出した。留守番電話のテープだ。

ヒソンのもとに、幼稚園を出たウナが走ってくる。「パパ〜!」と満面の笑顔で両手を広げて走ってくる。ヒソンはウナを抱きしめた。

帰り道、ウナは雲を指差して、「エッグタルトみたい」と言った。ヒソンは、「ママの顔に見える」と言った。

ジウォンは、ナム・スンギルの妻に会いにスンギルの中華食堂にいた。スンギルの妻から、ト・ヒョンスの黒いカバンを渡される。

中を開けると、金魚のストラップが付いたカセットテーププレイヤーなどが入っていた。

そしてジウォンは「必ず捕まえます」と毅然と言った。

ムジンは、ヨンテが持って来たテープを再生した。

男の声で「おばさん、出しゃばるなよ。あんたはこっちを見たが、こっちだって見たんだ。赤い小型車。職場も家も知っている。子供もいるんだろ?もしかして、カギョン里長殺人事件知ってる?奴がなぜ死んだのか。出しゃばったからだ」

ムジンをはじめ、チーム長や会社の人間も顔を曇らせる。

妻は、あんな凶悪な人が自由にしていると思うと怖い、と言った。ジウォンは、「彼を実際に見た人はいません。そして彼が犯罪を犯しているところを見た人はいません」と。

それに対し妻は、「夫が言っていました。彼は何をしでかすか分からない怖い奴だと」と。

ジウォンは「サイコパスは自分より弱い存在の面倒を見ることができません。ト・ヒョンスは15年間犬を育て、その犬の子も育てました」と言いながら、ウナの面倒を見るヒソンを思い出していた。

それでも妻は、彼は人を殺して逃げている、と怪訝な顔で言った。それに対しジウォンは、それも確かだからしっかりと罰を受けさせないと、と言った。

そして、「私は私が見たものだけを信じます」とキッパリと言った。

ー続くー

『悪の花』韓国ドラマ6話ネタバレと感想!白衣のヒソンとうわ言まとめ

ヒソンがト・ヒョンスであることがジウォンにバレてしまいましたね。ジウォンの葛藤が始まります。

そんなことは全く気付いていないヒソンは、いつも通り接しますが、連れなくされてしまいますね。もちろん騙しているヒソンが悪いのですが、拒絶されてちょっと可哀想、と思ってしまいました。

そして出ました、白衣姿のイジュンギさん。カッコ良かったですね。顔は至って無表情のままでしたが、一度だけ刑事に見せた笑顔が素敵でした。

さてト・ミンソクの共犯者が浮上しました。録音テープの声、怖かったです。一体誰なのでしょうか。すでに登場している人物なのか気になるところです。

それと、今後のジウォンの変化は、ヒソンにとっても辛いんだろうな、と予想しつつすでに心が痛みます。

では、また7話でお会いしましょう!

イジュンギ『悪の花』韓国7話あらすじネタバレと感想!夫婦の心理戦