【鬼滅の刃】猗窩座(あかざ)の破壊殺とは?一覧や由来、過去について解説

鬼滅の刃で最初に登場した上弦の鬼。

鬼舞辻無惨直属(きぶつじむざん)の「十二鬼月」の猗窩座(あかざ)について紹介していきます。

主人公、竈門炭治郎(かまどたんじろう)が最初に遭遇した上弦の鬼で、無限列車編で登場しました。

鍛錬された、血気術と素手だけで、鬼殺隊を窮地に追い込む強敵です。

今回は、そんな猗窩座の性格、血気術そして過去に隠された秘密を深堀していきましょう。

  1. 【鬼滅の刃】猗窩座とは?
  2. 【鬼滅の刃】猗窩座のプロフィール
  3. 【鬼滅の刃】猗窩座の血気術
  4. 【鬼滅の刃】猗窩座の技の名前や由来
  5. 【鬼滅の刃】猗窩座の過去

※この記事は、『鬼滅の刃』のネタバレを含みます。

目次

そもそも猗窩座(あかざ)ってだれ?

そもそも猗窩座(あかざ)ってだれでしょうか?猗窩座は、鬼舞辻無惨直属の「十二鬼月」に属する一体の鬼です。

上弦の参、位、序列は、参で、生まれは、江戸時代。

黒死牟(こくしぼう)が戦国時に生まれたので、「十二鬼月」の中で2番目に古い鬼だと予想されます。

徒手空拳で戦う事から”拳鬼”の異名を持っています。

己が定義する最高の武「至高の領域」を目指し、鍛錬と殺戮を繰り返す。

柱を何人も倒していることから、修羅場をくぐり抜けてきたと鬼といえます。

猗窩座は、一緒に武の道を極める同志を求めています。

炎柱 煉獄杏寿郎(れんごくきょうじゅろう)の闘気を見て「至高の領域」に近いと強さを認め、鬼になれば、100年でも200年でも鍛錬し続けられる。

「鬼になれ!杏寿郎」と何度も鬼になる事を勧めましたね。

猗窩座の膂力、技量、再生力は、いずれも驚異的です。

竈門炭治郎、水柱 冨岡義勇(冨岡義勇)の2人を相手にして常に勝負をリードする、凄まじい力を持っています。

猗窩座(あかざ)のプロフィール

猗窩座(あかざ) 十二鬼月・上弦の参
生まれ 江戸時代
異名 拳鬼
性格 「人を喰うこと」よりも「鍛錬の時間」を優先
信条 練り上げられた武と共に、強者に対しての敬意を持つ
備考 強い人間は、鬼に誘う・女は、食わない
人間の頃の名前 狛治(はくじ)
人間の頃の妻 恋雪(こゆき)
武の師匠 慶蔵(けいぞう)

猗窩座は、徒手空拳、すなわち素手だけでの戦闘に特化していることから、拳鬼の異名を持ちます。

人を喰うことよりも武の鍛錬を優先しており、相手が人間でも強い者は、認め敬意を払います。

本編の中に柱を鬼へ勧誘していますね。

元々は、狛治という名前で江戸時代に生まれ。

慶蔵に武を習い、彼の娘の恋雪と夫婦の契りを交わしました。

女を喰わないのは、恋雪と婚約していたことが影響していると考えられます。

猗窩座(あかざ)の破壊殺(はかいさつ)とは?

猗窩座(あかざ)の破壊殺(はかいさつ)とは? 猗窩座が使用する攻撃の威力を上げる血気術のことです。

破壊殺の名前の由来は、方位学の凶方位からきています。

凶方位に向かうと全ての物事が壊れる。

予定通りにいかなくなる。

不足の事態に見舞われる。

という言われがあります。

猗窩座という鬼を象徴する血気術ですね。

かっこいい!猗窩座(あかざ)の破壊殺や術式展開の技名一覧

ここからは、猗窩座(あかざ)の破壊殺や術式展開の技名と内容を紹介していきます。

  • 術式展開 『破壊殺・羅針(はかいさつ・らしん)』
  • 『破壊殺・空式(はかいさつ・くうしき)』
  • 『破壊殺・乱式(はかいさつ・らんしき)』
  • 『破壊殺・滅式(はかいさつ・めっしき)』
  • 『破壊殺・脚式 冠先割(はかいさつ・きゃくしき かむろさきわり)』
  • 『破壊殺・脚式 流閃群光(はかいさつ・きゃくしき りゅうせんぐんこう)』
  • 『破壊殺・砕式 万葉閃柳(はかいさつ・さいしき まんようせんやなぎ)』
  • 『破壊殺・脚式 飛遊星千輪(はかいさつ・きゃくしき ひゅうせいせんりん)』
  • 『破壊殺・鬼芯八重芯(はかいさつ・きしんやえしん)』
  • 『破壊殺・終式 青銀乱残光(はかいさつ・しゅうしき あおぎんらんざんこう)』

上記、9種類の技をチェックしていきましょう。

術式展開 『破壊殺・羅針(はかいさつ・らしん)』

術式展開 『破壊殺・羅針(はかいさつ・らしん)』は、猗窩座の核となる技です。

術式展開で陣が出現します。

陣の中で闘気を感知する事により、相手の攻撃を先読みする、防御力の絶対値を上げるなど戦闘において優位に立ち回る事ができます。

迎撃においては、全て猗窩座の技量で行われています。

『破壊殺・空式(はかいさつ・くうしき)』

猗窩座の破壊殺・空式(はかいさつ・くうしき)は、拳を虚空に打ち込み衝撃波を放つ技です。

虚空とは、何もない空間の事。

衝撃波のスピードは、一瞬にも満たない速度で距離をとった戦いに向いています。

『破壊殺・乱式(はかいさつ・らんしき)』

猗窩座の破壊殺・乱式(はかいさつ・らんしき)は、その名の通り連続で繰り出される拳技です。

『破壊殺・滅式(はかいさつ・めっしき)』

猗窩座の破壊殺・滅式(はかいさつ・めっしき)は、無限列車編で炎柱 煉獄杏寿郎の火の呼吸 奥義 玖ノ型 煉獄と打ち合った技です。

煉獄杏寿郎のみぞおちを貫通させて、命を奪いました。

『破壊殺・脚式 冠先割(はかいさつ・きゃくしき かむろさきわり)』

猗窩座の破壊殺・脚式 冠先割(はかいさつ・きゃくしき かむろさきわり)は、背後の相手を後ろ蹴りする技です。

炭治郎は、刀で受け流したつもりでしたが、かすっただけで流血しましたね。

『破壊殺・脚式 流閃群光(はかいさつ・きゃくしき りゅうせんぐんこう)』

猗窩座の破壊殺・脚式 流閃群光(はかいさつ・きゃくしき りゅうせんぐんこう)は、中段、上段の蹴りを連続する技です。

水柱 冨岡義勇が刀の柄で受け止めますが、遥か遠くに吹き飛ばされてしまうほどの威力でした。

『破壊殺・砕式 万葉閃柳(はかいさつ・さいしき まんようせんやなぎ)』

猗窩座の破壊殺・砕式 万葉閃柳(はかいさつ・さいしき まんようせんやなぎ)は、拳で地面を粉砕するほどの破壊力を持った技です。

更スピードも高速。

一撃で相手を倒す必殺技ですね。

『破壊殺・脚式 飛遊星千輪(はかいさつ・きゃくしき ひゅうせいせんりん)』

猗窩座の破壊殺・脚式 飛遊星千輪(はかいさつ・きゃくしき ひゅうせいせんりん)は、八の字のような螺旋の軌道による上段に蹴り技です。

脚式は、直接的に相手に当たるため、防御してもしきれないほどのパワーを持っていますね。

『破壊殺・鬼芯八重芯(はかいさつ・きしんやえしん)』

猗窩座の破壊殺・鬼芯八重芯(はかいさつ・きしんやえしん)は、左右広範囲において、八発の乱打を繰り出す技です。

炭治郎は、ヒノカミ神楽で応戦しました。

『破壊殺・終式 青銀乱残光(はかいさつ・しゅうしき あおぎんらんざんこう)』

猗窩座の破壊殺・終式 青銀乱残光(はかいさつ・しゅうしき あおぎんらんざんこう)は、高速の百発の乱れ打ちを同時に放つ技です。

炭治郎と義勇に放たれました。

義勇の水の呼吸 拾壱ノ型 凪でも防げないほどの威力でした。

猗窩座(あかざ)の破壊殺や術式展開の由来

猗窩座(あかざ)の破壊殺や術式展開の由来は、全て人間だった頃の思い出が土台になっています。

技名の由来は、花火。

構えや技の特性は、素流(そりゅう)という武術からきています。

例えば、脚式 流閃群光や脚式 飛遊星千輪は、光の先がまがる流星群光、光の先が飛び散る飛遊星という花火が存在します。

猗窩座が人間の頃に恋雪と夫婦の契りを交わしたのは、花火の下でした。

破壊殺の羅針盤と雪の結晶にも意味がある?

破壊殺の羅針盤と雪の結晶にも意味があるのでしょうか?

羅針盤の雪の結晶は、恋雪の髪飾りを現したものです。

破壊殺・羅針は、猗窩座の核となる技ですが、感知する力が主なので、破壊殺・羅針を未熟な者が使用しても“飾り”にしかすぎないと言われます。

これは、破壊殺・羅針の陣が恋雪の髪飾りをモデルにしているという事。

猗窩座にとっての羅針盤、猗窩座の核は、恋雪であるということ描いていますね。

注目すべき猗窩座(あかざ)の4つの過去

ここからは、注目すべき猗窩座(あかざ)の4つの過去について見ていきます。

江戸時代、猗窩座が人間だった頃。

まだ狛治(はくじ)という名前だった、時の話です。

  • 過去1.貧困な生活
  • 過去2.慶蔵との出会い
  • 過去3.婚約と別れ
  • 過去4.猗窩座(あかざ)として

上記4点について解説していきます。

過去1.貧困な生活

狛治は、貧困な生活をしていました。

わずか11歳の狛治は、掏摸(スリ)を繰り返す常習犯でした。

奉行所に捕まり大人の男ですら失神するであろう百敲きの刑罰を喰らいながらも、「次は、つかまらない」と威勢を張ることから鬼子(おにご)と呼ばれました。

そして何度も捕まる狛治に耐えかねて父親が、首を括って自殺してしまいます。

“真っ当に生きろ まだやり直せる”
“俺は人様から金品を奪ってまで生き永らえたくはない”
“迷惑をかけて申し訳なかった”

狛治だってスリをしたくてしていた訳では、ありません。

病気におかされ衰弱していく父親に、薬や食料を届けるため、金を盗むしかないと考えたのでした。

“貧乏人は 生きることさえ許されねえのか” ”こんな世の中は 糞くらえだ”

父親のためなら、自分が首を吊ったって良かった。

狛治は、自暴自棄になり、江戸を出て旅に出ます。

過去2.慶蔵との出会い

旅先でも荒れ、喧嘩を繰り返す狛治は、慶蔵(けいぞう)と出会います。

慶蔵は、素手で戦う素流(そりゅう)の武術道場を経営していますが、門下生は、ゼロ。

便利屋家業で日銭を稼いでいて、喧嘩の仲裁にきたら狛治が暴れていたというわけです。

慶蔵は、大人7人相手に武器も使わず、素手で倒してしまう狛治を、道場の門下生になれと言います。

“まずは、生まれ変われ少年 さぁ来い!!”

慶蔵は、かかってきた狛治を返り討ちにして、道場の門下生として受け入れます。

門下生は、狛治1人。

対立している隣の剣術道場からの、嫌がらせが絶えないせいで素流道場には、人がよりつかないということでした。

慶蔵には、恋雪という病気の娘がいましした。

妻は、恋雪の看病に疲れて入水自殺してしまい、便利屋家業と恋雪の看病の両立が難しいと言います。

狛治の門下生としての仕事は、恋雪の看病になリました。

毎日、恋雪の看病をしながら、慶蔵の下で素流の鍛錬する生活が始まりました。

狛治の看病で、恋雪は普通に暮らせるようになりました。

3年が経った時、慶蔵から道場を継いで、恋雪と結婚して欲しいと懇願されます。

恋雪は、「花火が見たいなら、来年でも再来年でも良いから見に行けば良い。」と生きる希望を与えてくれた狛治を好いていました。

もしかしたら、父親が言ったように、まっとうに生きていけるかもしれない。

罪人の刺青が入った自分でも人生をやり直せるかもしれない。

今まで想像できなかった未来を目の前にして、狛治は、命に代えても2人を守りたいと強く思い、慶蔵の話を受け入れます。

過去3.婚約者と別れ

狛治は、恋雪との祝言を上げる報告に、父親の墓参りに行きました。

狛治が墓参りからもどると、道場の前の人だかりができていて嫌な予感にさいなまれます。

そして、予感は的中し、慶蔵と恋雪が殺されたことを知るのです。

対立していた、剣術道場の連中が、慶蔵と狛治とやり合っても勝てないから、井戸に毒を入れたのでした。

“私と夫婦(めおと)になってくれますか?”
“俺は誰よりも強くなって一生あなたを守ります”

思い出される、恋雪との約束。

“俺は、大事な人間が危機に見舞われている時 いつも傍にいない”

過去4.猗窩座(あかざ)として

怒りに震える狛治は、剣術道場を襲撃。

67名を素手で殺します。

返り血を浴びた姿で町を歩く狛治の向こうから、鬼舞辻無惨がやってきます。

鬼の騒ぎを確かめに来たら、暴れていたのは、人間の狛治だった。

鬼舞辻無惨は、「十二体程の強い鬼を造ろうと思っている」と、狛治の顔面を貫き血を注入しました。

“もう…どうでもいい… 全て…が…”

血を受け入れた狛治は、猗窩座となり殺戮を繰り返す日々が始まったのでした。

まとめ:猗窩座(あかざ)の破壊殺を知ると鬼滅の刃が面白い

【鬼滅の刃】猗窩座(あかざ)の破壊殺とは?一覧や由来、過去について解説というテーマでお送りしました。

全て人間だった頃の思い出が土台になっていることから考察すると、様々な要素が絡み合って一体の猗窩座が出来上がっているのがわかりますね。

煉獄杏寿郎や冨岡義勇を鬼に勧誘したのは、素流道場に門下生がいなかったことが原因だと思われます。

女を食わないということも恋雪との過去が無意識にそうさせていたのでしょう。

鬼滅の刃は、登場人物を深堀すると、考えられたストーリーと吾峠呼世晴(ごとうげ こよはる)先生のデザインの深さに驚き、何度も見直したくなります。

アニメは、「遊郭編」が終わり「刀鍛冶編」の放送が決定しました。

本編は、完結していますが、まだまだ続く「鬼滅の刃」の動向を一緒に見ていきましょう。