ミュージカル映画であるレミゼラブルには、名曲が次々と出てきます。かつ全てのセリフが歌になっていますよね。実力ある俳優さん達が歌い上げる曲を一気に紹介していきます。
- 1 レミゼラブル歌一覧。映画に出てきた曲順
- 2 Look Down(囚人の歌)
- 3 バルジャンの独白
- 4 At the End of the Day(一日の終わり)
- 5 I Dreamed a Dream(夢やぶれて)
- 6 Come to Me
- 7 The Confrontation(対決)
- 8 Master of the House(宿屋の主人の歌)
- 9 Stars(星よ)
- 10 ABCカフェ
- 11 Do you hear the people sing?(民衆の歌)
- 12 One Day More(ワン・デイ・モア)
- 13 On My Own(ひとりぼっち)
- 14 Javert’s Suicide(自殺)
- 15 Empty Chairs at Empty Tables(カフェソング)
- 16 A Heart Full of Love(心は愛に溢れて)
- 17 Finale(エピローグ)
- 18 まとめ
レミゼラブル歌一覧。映画に出てきた曲順
映画レミゼラブルではプロローグからフィナーレまで20曲が流れます。各曲を紹介した後に、歌詞を解説した記事も紹介していますので、あわせてお読みいただければと思います。
Look Down(囚人の歌)
オープニングに囚人達が海の中で沈没した船を引っ張り上げながら歌っています。とても迫力があって、力強い歌声で一気にストーリーに引き込まれます。
曲調と反して、歌詞は結構皮肉たっぷりで愛嬌のある部分も。Look Down(下を向け)とは、高みの見物をしている見張り番のジャベールへの挑発に近い意味で歌われています。
囚人の歌の歌詞について詳しくはこちらの記事で説明しています。
バルジャンの独白
ジャンバルジャン が教会の銀食器を盗んだにも関わらず、心優しく寛大な司教に赦しを与えられた際に歌われる曲です。自分の罪を悔い改め、改心しジャンバルジャン はここから大きく変わります。
ヒュージャックマンの熱演が歌にこもり、とても見応えのあるシーンです。物語はここからスタートします。バルジャンの独白の歌詞とその意味はこちらの記事で詳しく記載しています。
At the End of the Day(一日の終わり)
パリは貧困に喘いでいました。仕事があるだけでマシな方。長時間労働でも安い賃金です。でも、バルジャンの経営する工場で働く市民は、まだ文句を言う元気があるようです。
そして、幼い娘コゼットのために必死で働くファンティーヌもここにいました。しかし、シングルマザーだと言うことがバレて、同僚とトラブルになってしまい、工場をクビにされてしまいます。
At the End of the Dayで工場夫とファンティーヌはどんなトラブルを起こしたのかが歌われています。詳しくはこちらの記事をお読みください。
I Dreamed a Dream(夢やぶれて)
レミゼラブルといえば、この曲という方も多いでしょう。ファンティーヌが工場をクビになり、でも幼子への仕送りをしなくてはいけない。ファンティーヌは、髪を売り、歯を売りボロボロになりながら、娼婦へと落ちていきます。
失意のどん底にいるファンティーヌの、絶望が歌われています。アンハサウェイは、このレミゼラブルでオスカーを受賞しました。何度見ても美しいけど、何度見ても辛いシーンです。
I Dreamed a Dream(夢やぶれて)の動画や歌詞の意味はこちらの記事をご覧ください。
Come to Me
ボロボロだったファンティーヌを救ったのは、善人になったジャンバルジャン です。しかし看病も虚しく、ファンティーヌは亡くなってしまいます。
亡くなる前にジャンバルジャンは、ファンティーヌに約束をします。「必ず娘のコゼットを探し出して大切にする」と。
Come to Meは「僕のところへおいで」という意味ですね。懐の大きさに安心して、ファンティーヌは安らかに眠りにつきました。
The Confrontation(対決)
いよいよジャンバルジャンとジャベールが対峙する場面です。曲の概要はこのような感じです。
ジャベール「24601(囚人番号)私と一緒に来てもらおう。お前は別の鎖で繋がれなくてはならない」
ジャンバルジャン 「ファンティーヌの幼子を探して保護しないといけないので猶予をください。必ず戻ります。」
ジャベール「お前は変わらない。特にお前は。」
最後は、揉み合いになりバルジャンが力付くでこの場から逃れます。またこの曲で、ジャベールが刑務所の中で生まれたことが判明します。
Master of the House(宿屋の主人の歌)
ファンティーヌの娘コゼットが登場します。ケチで人の物を盗んで生計を立てているテナルディエ夫妻が経営する宿屋にコゼットはいました。
宿屋での様子がとても朗らかにコミカルに歌われています。そこにジャンバルジャンが登場し、テナルディエ夫妻に交渉し、お金を払いコゼットを取り戻します。
Master of the House(宿屋の主人の歌)の詳細歌詞や意味、動画はこちらの記事をご覧ください。
Stars(星よ)
コゼットは成長し、美しい女性になっていました。バルジャンを父と尊敬し二人はひっそりと幸せに暮らしていました。ある日、パリ郊外に二人は出かけます。そこでテナルディエ夫妻と出くわし、ちょっとしたトラブルが起きます。
トラブルを仲裁にきたのはジャベール。ジャベールがテナルディエから話を聞いているうちに、バルジャンに逃げられてしまいます。その後で「必ずバルジャンを捕まえる」と誓うように歌われる曲です。
Stars(星よ)の詳細についてはこちらの記事をご覧ください。ジャベールは何故執拗までにバルジャンを追いかけたのか、など解説していますよ。
ABCカフェ
学生が集まるカフェでクーデターの計画が盛り上がっています。しかし、マリウスはコゼットの恋を優先しようか悩んでいます。そんなマリウスを周りの友人がバカにします。
(引用:http://www.dclog.jp/en/7239708/516451848)
赤か黒か。赤は明るい未来。黒は終わる暗い過去。悩んでいるマリウスを除いて、学生たちの高揚が最高潮に達していきます。
Do you hear the people sing?(民衆の歌)
(引用:シネマトゥディ)
いよいよレミゼラブルを代表する曲がここで出てきます。民衆の歌は、貧困に喘ぐ生活を変えようと蜂起した学生たちが鼓舞するように、かつパリ市民を扇動するように歌われる曲です。
今の時代でもサッカーの応援にも歌われています。そして、民衆の歌の英語バージョンでは、日本語歌詞にはない意味もあるんです。詳しくはこちらの記事で解説しています。
One Day More(ワン・デイ・モア)
物語はどんどん盛り上がっていきます。いよいよ明日は学生がクーデターを起こす日。クーデターを前に、いろいろな立場の人が自分勝手に呟いている歌です。
主要登場人物全員で歌われるOne Day Moreです。対話形式のように歌われていますが、実は各パートの歌詞は独立しています。
例えば、バルジャンは「明日にはパリを立つ」、コゼットとマリウスは「せっかく出会えたのに」、エポニーヌは「一人で惨めだわ」のようにです。
各パートごとの歌詞はこちらの記事で詳しく紹介しています。一人ずつの歌詞を読み解くとまたお互いの関係性も見えてきて面白いですよ。
On My Own(ひとりぼっち)
レミゼラブルの歌姫ことエポニーヌが雨の中歌い上げるこの曲は、ファンも多いです。エポニーヌはテナルディエ夫妻の娘で、幼い時は両親ともにコゼットをいじめていました。
しかし、大人になったコゼットとエポニーヌの立場は逆転していました。愛するマリウスはコゼットに夢中で私には振り向いてくれません。でも、そんなマリウスを弾丸から守り死んでいくエポニーヌは、惨めかもしれないけれどとても力強く逞しく生きた女性でした。
On My Ownの歌詞の解説はこちらの記事をご覧ください。美しい歌声が聴ける動画も掲載しています。
Javert’s Suicide(自殺)
学生運動で学生側に捕まったジャベール。学生の手によって処分されようとしたところを助けに入ったバルジャン。バルジャンに命を救われることとなり、困惑するジャベール。
その後、バルジャンが排水溝から、コゼットの恋人であるマリウスを抱き抱えて出てきたところに遭遇。捕まえようとするジャベール であったが、「彼が瀕死の状態だから今は見逃して欲しい」と言われバルジャンを逃してしまう。
命を助けられ、自分もまたバルジャンを見逃したことで、自分の信念が揺らぎ始めたジャベールが取った行動が、自殺。こちらの記事では、ジャベールの心情や自殺に至った背景などを解説しています。
Empty Chairs at Empty Tables(カフェソング)
バルジャンに助けられ、コゼットの看病により一命を取り留めたマリウス。目覚めた時には、学生側は敗北し、友人は全滅でした。
みんなで集ったABCカフェで一人、友人の死を悼み悲しみます。
A Heart Full of Love(心は愛に溢れて)
マリウスの怪我も治り、コゼットと再会します。そして、二人は愛を確かめ合い結婚することに。
Finale(エピローグ)
物語はファイナルへ。姿を消していたバルジャンの居場所が分かり、結婚式を抜け出して駆けつけたコゼットとマリウス。
バルジャンは老いていました。駆けつけたコゼットに真実が書かれた手紙を渡すと、そのまま亡くなります。しかし側には天国にいるファンティーヌが迎えに来ています。
曲調が途中で変わりますが、最初はOn My Ownのメロディーが。次に民衆の歌が。壮大なフィナーレは何度見ても感動で鳥肌が立ちます。
まとめ
どの曲も名曲で、意味のある歌詞を持っています。さらに日本語版と英語版で意味が変わることも多く、奥が深いですね。それだけに長年愛され続けている名作なんだと思います。
映画『レミゼラブル』の日本語吹き替え版は存在するのか調べてみた