2012年に上映された映画『レミゼラブル』はご覧になりましたか。一昔前の作品ですが、2019年に日本でのミュージカルが大人気だったこともあり、久しぶりに見てみました。
見終わった後は、感動でしばらく余韻に浸っていました。レミゼラブルって名前は知っているけど、どんなストーリーなの?っていう方も多いですよね。今回は、改めてあらすじをおさらいしたいと思います。ネタバレありますので、ご注意ください。
https://musicalight.net/lesmiserables-shortstory/
レミゼラブル映画あらすじ:主人公ジャンバルジャンの罪
舞台はフランス。ナポレオン没後、ルイ18世の時代です。民衆は、とても貧しい生活を強いられ、仕事があるだけマシという状況でした。
主人公ジャンバルジャンは、パン一つを盗んだ罪で投獄され、何度か脱獄しようとしては失敗し、最終的に19年間もの間、刑務所で過酷な重労働を強いられていました。囚人番号24601。
(引用:レミゼラブル公式Twitter)
囚人の見張り役は、警部ジャベール。ある日、ジャベールはジャンバルジャンに、十数メートルもある大木に括り付けられた国旗を一人で持ってくるように命じます。
力持ちのジャンバルジャンは、一人で持ち上げ、引きずりジャベールの元に持ってきます。そして、ジャベールは、バルジャンに仮釈放を伝えます。その際、身分証が渡されますが、そこには「危険人物」の印が押されていました。
晴れて刑務所から出たバルジャンですが、身分証のせいで仕事に就けず何日も街中を彷徨い、飢えていました。ある夜雪の降る中、教会のドアの外で、横たわり眠ろうとします。
そこに、司教が現れ、中に招いてくれました。暖炉で体を温め、満足な食事を与えてもらい、ベッドも用意してもらったバルジャンですが、夜中にこっそりベッドを抜け出します。そして、教会の銀食器を盗み逃げてしまうのです。
翌朝、警察に見つかり教会に連れ戻されるバルジャン。警察が司教に聞きます。「こいつはこの銀食器を貴方にもらったというのですが、そんな訳ありませんよね?」と。
それに対し、司教は、「その通りです。この方にあげたものです。」と答え、続けて「貴方は急ぎすぎて、一番高価な銀燭(ろうそくを乗せる台)をお忘れだ」と銀燭2つも与えるのです。
その場を逃れたバルジャンは、その後悔い改めます。司教の懐の大きさ、優しさ、人として認めてくれたことに大きな感銘を受け、神のご慈悲のもと人生をやり直そうと決意します。
【好きな曲ならRT】♪独白 Valjean’s Soliloquy“He told me that I have a soul”銀食器を盗んだバルジャンを司教は許しその真心に触れたバルジャンは生まれ変わると誓う。 #レミゼラブル pic.twitter.com/vzy7VN39Ka
— 映画『レ・ミゼラブル』公式アカウント (@lesmis_movie) March 17, 2013
そして、身分証を破り捨て、名前をマドレーヌと変えて新たな人生の船出を漕ぎ始めます。
レミゼラブル映画あらすじ:ファンテーヌ工場をクビになる
バルジャンは名をマドレーヌと変え、慈悲深い人間に生まれ変わり、人望を集め、パリ市長兼工場のオーナーになっていました。
その工場で働くファンテーヌという女性。
(引用:レミゼラブル公式Twitter)
小さな娘(コゼット)がいるシングルマザーです。この時代は、シングルマザーというものが浸透していなかったため、娘を宿屋を経営するテナルディエ夫妻に預け、仕送りのために働いていました。
しかし、一つの手紙が原因で同僚に娘の存在を知られ、いざこざが起きます。その騒ぎを聞きつけ、バルジャンが工場へ入った時に、警部ジャベールも工場に姿を現します。
バルジャンは、ジャベールの存在に気付き、騒ぎを工場長に任せ、その場をそっと去ります。
工場長は、ファンテーヌをクビにして工場から追い出してしまいます。クビになったファンテーヌは、病気の子供に仕送りするために、髪の毛を売り、奥歯を売り、最後は娼婦になります。
(引用:レミゼラブル公式Twitter)
レミゼラブル映画あらすじ:ジャンバルジャンとジャベールの再会
警部ジャベールは、囚人の監視役から、パリ市内の警部に異動になっていました。そして、パリ市長に挨拶に来たのです。「どこかで会ったことがあるような」と考えるジャベールに対し、「どこにでもある顔ですよ」とはぐらかすバルジャン。
何とかその場は誤魔化しましたが、ある日馬車が倒れ、下敷きになった老人がいました。バルジャンは駆け寄り、怪力で馬車を持ち上げ、老人を助け出します。その時の様子を見たジャベールは、やはり彼はジャンバルジャンだ、とほぼ確信を持ちます。
レミゼラブル映画あらすじ:ファンテーヌの最期
たまたま貧民街を歩いていたバルジャン。そこに騒ぎが起きます。娼婦となったファンテーヌが客から言いがかりを付けられ、反論している時に警部ジャベールが通りかかります。客の言い分を信じたジャベールは、ファンテーヌを逮捕しようとします。
逮捕されそうなファンテーヌをバルジャンが救い出し、病院へ連れて行き入院させます。ファンテーヌはバルジャンの工場をクビになったことで、身も心もボロボロな状態になったのです。初めはそのことを責めるファンテーヌでしたが、徐々に心を開いて行きます。
(引用:レミゼラブル公式Twitter)
バルジャンの元にジャベールが現れ、「私は市長が逃げた囚人だと告発しましたが、誤りでした。すでにその囚人は捕まり、裁判にかけられます。疑って申し訳ありませんでした」と言います。
バルジャンは、身代わりができたことに安堵しますが、その囚人のことを思うといてもたっても居れなくなり、裁判所へ行き「私が囚人番号24601だ!」と自白するのです。しかし、裁判官からは相手にされませんでした。
病院へ戻ったバルジャン。ファンテーヌから、娘コゼットのことを聞き、コゼットを託されます。そして、ファンテーヌはコゼットの幻を見ながら亡くなります。
レミゼラブル映画あらすじ:バルジャンとコゼットの出会い
バルジャンは、ファンテーヌから託された娘コゼットを探しに行きます。その道中で、ジャベールに遭遇します。マドレーヌ市長がバルジャンだったと知り、逮捕しようと追いかけます。川に飛び込み何とか逃げるバルジャンでした。
(引用:レミゼラブル公式Twitter)
テナルディエ夫妻が経営する宿屋に住む幼いコゼット。召使いのように働かされていました。テナルディエ夫妻は、金儲けのために宿屋に泊まる客から金品をくすねる悪党です。まぁ、それでも見ていて憎めないのですが。
夫妻には、コゼットと同じ年の娘エポニーヌがいます。娘のことはとても可愛がり、いつもお人形のような可愛い洋服を着せていました。
コゼットとバルジャンの出会いは、深い森の中。森の中にお使いを命じられたコゼットが、怖さを紛らわせるために鼻歌を歌いながら歩いていたところに、バルジャンとばったり出会います。
(引用:レミゼラブル公式Twitter)
バルジャンは、テナルディエ夫妻にコゼットを引き取ることを伝えます。テナルディエは突然の申し出に困惑しながらも、借金の残高をバルジャンに要求し話がつきます。
パリへ帰る道中ジャベールに見つかるジャンバルジャン とコゼット。修道院へ逃げ込みます。そこは男子禁制の修道院でしたが、そこにいたのは、以前バルジャンが助けてあげた老人でした。そしてかくまってもらうことになりました。
その後、バルジャンとコゼットは、ひっそりとパリ郊外で暮らし始めます。バルジャンは、コゼットを我が子として愛し、コゼットもバルジャンにとても懐いていました。
レミゼラブル映画あらすじ:コゼットの恋
月日が経ち大きくなったコゼット。ある日、バルジャンとパリ市内に出掛けた時に、なんとテナルディエ夫妻に遭遇します。テナルディエは、かねがねコゼットを売った代金が安すぎたと悔やんでいました。バルジャンと会ったテナルディエはいきなり、お金を要求してきます。
そこでイザコザが起き、警部ジャベールが駆けつけます。ジャベールがテナルディエに詰め寄っているすきに、そっとその場を離れるバルジャンとコゼット。
その去り際に、コゼットは騒ぎを見物していたマリウスと目が合います。その瞬間二人とも恋に落ちたのでした。マリウスは、学生運動グループABCの友の一員です。
(引用:レミゼラブル公式Twitter)
民衆蜂起
学生運動グループABCの友のリーダーアンジョラスが筆頭になって、ついに政府軍を倒そうという動きに。しかしマリウスは、コゼットのことが気になって戦いに参加するか悩んでいます。そんなマリウスに呆れる仲間たち。
市民へ戦いに参加するように要請する学生たちに賛同し、市民はバリケードに使うために家財道具を窓から投げ捨てます。そして、いよいよ明日は戦いの時。
結局マリウスも戦いに参加することにしました。市民を扇動し、自分たちを鼓舞する曲「民衆の歌」はここで流れます。
ちょっと長くなってきましたので、第2部の記事へ続きます。