レ・ミゼラブル【one day more】和訳歌詞の意味は?

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ミュージカル『レ・ミゼラブル』の劇中歌one day moreオールキャストで、歌うこの曲は迫力満点です。

後半、キャストがそれぞれの歌詞を重なって歌う部分があり、誰が何を歌ってるの?と気になる方もいるはず。今回は、キャスト別、パートごとの歌詞を紹介ます。

劇中、どういうシーンで歌われ、どんな意味を持つのでしょうか。

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レ・ミゼラブル【one day more】和訳歌詞の意味は?

この歌は、登場人物それぞれが、明日をどう生きるかについて、思いを馳せながら歌っている曲です。one day moreとは、「あと一日」という意味です。「明日」と訳されたり、「あともう一日」と訳される部分もあります。

この曲を聞くときに、「今日」「明日」「1日」という言葉を意識してみると、また違ったイメージが湧きます。一度試してみてくださいね。

では、各登場人物の歌詞と、その背景にあるものを読み解いていきたたいと思います。

ジャンバルジャン

今日も1日を生き延びた  終わることなき罪よ 男たちは また俺を 追いかける 明日も
明日は旅立つ

最初に、追っ手に追われ、罪から逃げることはできないと歌っています。そして、曲の最後に、明日は旅立つと決意を述べています。

ジャベールからの追っ手を恐れて、コゼットを連れてフランス国外へ逃亡しようと決めます。あと一日、明日になれば自由を手に入れることができるんだ、と期待を込めて歌います。

この曲では、実はジャンバルジャンって、冒頭に歌うところがメインで、途中は「明日は」しか言ってないんですよね。存在感があるので、気付きませんでしたが。ちなみに英語だと、ここは「one day more」と歌われます。

マリウスとコゼット

めぐり逢えたのに ようやく逢えたのに 明日は遠ざかる でも貴方が全て 私は誓う 愛を貴方に

エポニーヌに引き合わせられたマリウスとコゼットは、お互いの愛を確かめ合います。マリウスはコゼットに出会い、明日への生きる活力を得たと気付いたのに、明日にはコゼットは逃亡してしまう。

離れ離れになってしまう。今生の別れのように嘆く2人。しかし2人は、歌詞の中で永遠の誓いを立てていますね。この誓いとは、結婚のことを意味しています。

そして、この二人は、明日が来ることを嘆いています。

マリウス

彼女と行くか? 仲間と行くか? 二つに一つ 私は戦おう

マリウスは、学生運動の一員で明日の革命に参加するのか、コゼットと逃亡するのか迷っています。最後、マリウスは一緒に戦うことを決意します。

エポニーヌ

今日も一人よ 振り向きもしない 惨めなあたし

マリウスとコゼットを見て、独り身である寂しさを痛感しています。そして、思いを寄せていたマリウスが、自分を振り返ってくれないのも、あと一日だけ、とわずかな期待をします。

好きなマリウスがコゼットに会いたいと言い、コゼットの元に案内するところは、とても複雑な心境ですよね。さらに、エポニーヌは、コゼットをこき使っていた悪徳宿屋の娘です。

色々な宿命や環境の変化が、エポニーヌの心を揺さぶります。マリウスとコゼット2人の永遠の誓いを聞き、何度も何度も「今日も一人よ」「惨めなあたし」と歌い続けます。

アンジョラス

嵐の日まで あともう一日 自由のために さあ隊列を

学生運動の筆頭です。明日はいよいよ革命の日。嵐が来るまで、あと一日。隊列を組むのだ、と意気揚々と声をあげます。

ジャベール

明日は革命 蕾のうちに摘み採れ学生 どうせ死ぬのだ
奴らに混じって 嗅ぎだしてやる 大事な秘密を そ知らぬ顔で

我々警察が学生たちの革命の芽を摘んでやる、と息巻いています。明日は革命だ、どうせ彼らは死ぬのだ、と。

そしてジャベールは作戦を考えます。学生たちの仲間になったと見せかけよう。そして、奴らに混じって、そ知らぬ顔で、秘密を嗅ぎ出そうと企みます。

テナルディエ夫妻

殺し合い大好きさ 運の悪い奴ぁ歓迎さ 死人に口無し丸儲け

コゼットの養親であるテナルディエ夫妻は、明日からの戦いに胸を躍らせています。なぜなら、火事場泥棒のような存在なのです。死人から金品を巻き上げることを生業とし、明日は稼ぎ時だと胸を躍らせています。だから殺し合いが大好きなのです。

学生

学生運動の学生たち。新しいこの日、世界を勝ち取るため旗を上げよう。

全員知っている!明日には何が起きるかを。決戦は明日。one day more!

まとめ

  • one day moreは登場人物全員で歌う劇中歌
  • 明日の戦いを前に、それぞれの思いを歌い上げる

一つ一つの歌詞を追うと、とても面白い内容の歌でした。全員で声を合わせて、素晴らしい曲になっていますが、実はそれぞれが、違うことを考えているというギャップが私は好きです。

歌詞を読んでも分かるように、決して会話ではないのです。それぞれが、勝手に思うことを言っている歌です。