レ・ミゼラブル【On My Own】和訳歌詞を解説:切ない片思い

レ・ミゼラブルでは、主人公のジャンバルジャンはもちろん素晴らしいですが、名わき役で成り立っていると言っても過言ではない内容になっています。

今回はその中の「エポニーヌ」という女性の歌”On My Own”の和訳歌詞について書いていきたいと思います。

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on my ownの意味

on my ownの意味は「一人で」「独身、独り身」や「誰の助けも借りずに」「自分の意志で」というイメージもあります。この歌は、エポニーヌが思いを寄せるマリウスから預かったコゼットへの手紙を、ジャンバルジャンに渡した後に歌います。

では、さっそくOn My Ownの歌詞を見ていきましょう。

On My Own(ひとりぼっち)の歌詞(和訳)

作詞:HERBERT KRETZMER・日本語詞:岩谷時子

作曲:CLAUDE MICHEL SCHONBER

 

せっかくなので英語版も載せておきますね。

この動画は映画の「レ・ミゼラブル」(2012・イギリス)ですが、サマンサ・バークスさん、はまり役だと思います。最初はテイラー・スウィフトさんで決まりかけていたところ、最終的にプロデューサーであるキャメロン・マッキントッシュさんがキャスティングをされまたんですよ。

同じ「ひとり」でも、「一人」と「独り」の違いで、マリウスがいない独立した状態を歌い、彼女の切ない気持ちが分かりますね。

日本語はひとつの音符に一つの発音しか入らないので、英語の一つの音符に入るのと比べると情報量が少なくなります。メロディーにのせて日本語に訳すことって、とっても難しい作業なんですね。

エポニーヌってどんな人

エポニーヌは女性らしさを強調しない、同性から見たら共感できる性格です。愛する男性(マリウス)の笑顔が見たいために、その男性が愛する別の女性(コゼット)への気持ちを応援してしまう…という人です。このOn my ownはその片思いの悲しさを切々と歌っています。

このメロディー、どこかで聞いたことがあるなと思っていたら、ファンテーヌが死に際にコゼットをいとおしく思って歌う曲と同じなんです。母が思う「無償の愛」と、叶わない「恋心」は同じメロディラインでも伝わる波動が違うんですね。

この”エポニーヌ”は、役柄として舞台に立つ女性なら一度はやってみたい名役です。でも歌唱力は必須ですね。レミゼラブルのキャスティングの中でも、最も歌唱力が必要とも言われています。

ちなみに日本での歴代エポニーヌ役は圧倒的に「島田歌穂さん」(1987年~2000年)が演じておられますよ。1000回以上公演されました。サマンサ・バークスさんと同じように”ピッタリの役”でした。かなり年代物の動画ですが、ぜひご覧ください。

この映像は、主要キャストが世界4カ国から選ばれた舞台です。4人のうちの1人が島田歌穂さん(東京)です。大きな舞台で、素晴らしく美しい歌声を披露され、とても感動的です。On My Ownは日本語で披露されました。

 

それから大抵のエポニーヌは”トレンチコート”と”帽子”を着ています。トレンチコートを着て帽子をかぶって夜の街を歩いたら、あなたもエポニーヌになりきれますよ。

エポニーヌの人生

エポニーヌは宿屋を営むテナルディエ夫妻の長女で、コゼットと同じ年です。素直ないい娘に見えますが、実は子供のころはテナルディエ夫人と一緒にコゼットをいじめていました。

しかし、いじめていたコゼットはジャンバルジャンに引き取られて裕福な娘になり、今の自分と状況が逆転してしまったと思っています。

エポニーヌはマリウスと出会って彼を愛するようになってから成長し、マリウスが幸せになるならとコゼットとの仲を取り持つほど、マリウスにすべての愛を注ぎます。

エポニーヌとコゼット、同じ宿屋で育った、全く逆のタイプの二人が同じ男性を好きになるんですね。

それでは、エポニーヌが恋したマリウスは、彼女のことをどう見ていたのでしょう。きっとストリートガールの一人という印象だったんでしょうね。彼女もそのことを分かっていたから、片思いでも彼の幸せを願う気持ちは強かったのでしょう。

最期は、六月暴動のバリケードに男装をして入り、マリウスをかばって銃に撃たれます。大好きなマリウスに抱かれながら17歳で死んでしまうのです。その死に際にコゼットからマリウスに宛てた手紙を渡すのです。なんてまっすぐな愛なんでしょう。

まとめ

  • on my ownとは誰の助けも借りずに、自分の意志でという意味です。
  • on my ownは切ない恋心を歌った歌でした。
  • エポニーヌはマリウスを一途に愛する女性でした。

それにしても「レ・ミゼラブル」ではエポニーヌもジャンバルジャンもファンテーヌも、自分を捨てても無償の愛をささげていますね。そこがこの物語の魅力の秘密なのかもしれません。

余談ですが最初の挿絵、エポニーヌだと思い込んでいましたが、幼少のコゼットだそうです。

ところでこの”エポニーヌ”は作者ユーゴーの愛した何人もの女性を重ね合わせてできた人物なんですよ。だから余計に魅力的な女性なんでしょうね。エポニーヌは「レ・ミゼラブル」のヒロインと言っても過言ではありません。

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