【英語付】『ジョーカー』の名言・名セリフのランキング10選一覧まとめ【映画名言】

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今回はホアキン・フェニックスの怪演で話題になった映画『ジョーカー』から名言・名セリフをご紹介します。

アメコミ『バットマン』から派生した映画『ジョーカー』はヴィラン(悪役)『ジョーカー』の誕生過程を描いた作品。

『スーサイドスクワット』や『ダークナイト』にもなかった、悲しみあふれる『ジョーカー』像は強烈なインパクトを残しました。

『ジョーカー』の名言・名セリフは重く、哀しみにあふれる言葉ばかり。

現代社会の闇を反映させたような映画『ジョーカー』の世界をぜひお楽しみください。

  • 映画『ジョーカー』の名言・名セリフ
  • 映画『ジョーカー』の忘れられない名場面・名シーン
  • 映画『ジョーカー』の裏話・トリビア

 

『ジョーカー』の名言や名セリフを厳選して3つご紹介

Arthur Fleck(アーサー・フレック) Is it just me?, or is it getting crazier out there?ー狂ってるのは僕か、それとも世の中?
Arthur Fleck(アーサー・フレック) The worst part about having a mental illness is people expect you to behave as if you don’t.ー心の病を持つ者にとって最悪なのは、人から病気じゃないように振る舞うように求められることだ
Penny Fleck(ペニー・フレック) I never heard him crying, he’s always been such a happy little boy.ーあの子泣いたことなくて。いつも笑ってるのハッピーな笑顔で
目次

『ジョーカー』の名言・名セリフのランキング10選とは?

ジョーカー
ジョーカー©2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & (C) DC Comics

映画『ジョーカー』は2019年に公開されたバットマンのスピンオフ作品です。

しかしバットマンのスピンオフ作品という括りでは収まらない『一つの独立した映画』としても世界中で高い評価を受けました。

特にヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞したことは、スーパーヒーロー映画がベースの作品としてはかなり異例なことです。

『ジョーカー』役を演じるのは、怪優ホアキン・フェニックス。

彼は『ジョーカー』を演じるにあたって約24キロの減量をし、この役に挑んでいます。

その演技は視聴者をゾっとさせるだけの迫力があり、特に背中の肋骨が浮き出る姿を映し出すシーンでの彼の演技には鬼気迫るものがありました。

これはアメコミにありがちな勧善懲悪の分かりやすいストーリーではありません。

社会の底辺であえぐ一人の善良な男が、社会から隔絶され蔑まれる現実…どんなに善良でいようとしても報われない現実…。

そのリアルな人間像は生々しく、私たちに『悪とは何か?』を問いかけてきます。

『ジョーカー』は社会の闇を映す「重い」名言が多い

映画『ジョーカー』の名言・名セリフは重く苦しい名言ばかりです。

ヴィランとはいえ、決して超えられない格差社会の底辺であえぐジョーカーの言葉にはリアルな実感のようなものが込められています。

それは痛烈な社会批判であり、「正義とは何か」を私たちに突きつけてくる強烈な言葉です。

それは誰しもが持っている危うさとリンクし、ジョーカーとなるアーサーの言葉には胸が突き刺されます。

『バットマン』のような今までの勧善懲悪のヒーロー映画にはない、リアルなジョーカー像は私たちに重い現実を突き付けてくるのです。

『ジョーカー』の名言・名セリフのランキング10選の基準

今回『ジョーカー』名言・名セリフのランキング10選を作成するにあたって、選定には偏りのないように以下の条件を元にまとめました。

  • 映画の展開に重要な役割を持つセリフ
  • ジョーカーが誕生するトリガーとなるセリフ
  • SNSでつぶやかれている回数が多い・忘れられないセリフとしてあげられている

『ジョーカー』の名言・名セリフ10選を一覧で紹介

Arthur Fleck(アーサー・フレック) Is it just me?, or is it getting crazier out there?ー狂ってるのは僕か、それとも世の中?
Arthur Fleck(アーサー・フレック) I just hope my death makes more cents than my life.ーこの人生以上に硬貨な(価値がある)死を望む
Arthur Fleck(アーサー・フレック) The worst part about having a mental illness is people expect you to behave as if you don’t.ー心の病を持つ者にとって最悪なのは、人から病気じゃないように振る舞うように求められることだ
Thomas Wayne(トーマス・ウェイン) And it’s those kind of people that change for the better, those of us who’ve made something of our lives, will always look at those who haven’t, as nothing but clowns.ー努力して改心しない限り、我々が築いたこの社会において彼らのような落伍者はただのピエロに過ぎない
Arthur Fleck(アーサー・フレック) For my whole life, I didn’t know if I even really existed. But I do. And people are starting to notice.ー僕はもうずっと本当に自分が存在するのか分からなかった。でも僕はいる。世間もそれに気づき始めた。
Arthur Fleck(アーサー・フレック) I don’t know why everyone is so rude. I don’t want anything from you. Maybe a little bit of warmth, maybe a hug, Dad! How about just a little bit of f..king decency?ーなんでみんな僕を邪険にする?なんでだよ。僕は何にもいらない。欲しいのは温もりとハグなんだよパパ!優しい言葉は一つもないのか。あんたたちは何なんだ
Penny Fleck(ペニー・フレック) I never heard him crying, he’s always been such a happy little boy.ーあの子泣いたことなくて。いつも笑ってるのハッピーな笑顔で
Arthur Fleck(アーサー・フレック) I had a bad day.ーひどい一日だった
Arthur Fleck(アーサー・フレック) You were the only one who was ever nice to me.ーゲイリー、優しかったのは君だけだ
Arthur Fleck(アーサー・フレック) What Do You Get When You Cross a Mentally Ill Loner with a Society Who Abandons Him ..?ー心を病んだ…孤独で社会に見捨てられゴミみたいに扱われた男をあざむくとどうなるか分かるか

『ジョーカー』の名言・名セリフその1.「Is it just me?, or is it getting crazier out there?ー狂ってるのは僕か、それとも世の中?」

ジョーカー
©2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & (C) DC Comics

主人公アーサー・フレックは、ニューヨーク市福祉課のカウンセラーからカウンセリングを受けています。

仕事中に少年たちから得も言われぬ暴行を受け、社会の冷たさに打ちのめされるアーサー。

辛い現実に直面すればするほど、かけ離れていく理想と現実に絶望を抱えていきます。

「これは自分なのか、それとも社会がおかしいのか」そんな自問自答のような問いかけをアーサー・フレックはカウンセラーに投げかけるのでした。

『ジョーカー』の名言・名セリフその2.「I just hope my death makes more cents than my life.ーこの人生以上に硬貨な(価値がある)死を望む」

ジョーカー
©2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & (C) DC Comics

カウンセラーの勧めで日記をつけるアーサー。

カウンセリング中に日記をカウンセラーに見せるシーンで、おもむろにカメラが日記のページにフォーカスします。

何度も黒ペンでなぞられたひと際目立つ1文に書かれていた言葉は、アーサーの絶望を映し出しているかのようでした。

英語で『make more cents』と表現していますが、これは『make more sense』にcents(硬貨)をかけた言葉です。

アーサーは生きることの苦しさと理不尽さを痛感しています。

だからこそアーサーは、せめて『死』は価値があり道理のいくものであってほしい願っているのでしょう。

アーサーの苦しみは蓄積し、やがて『ジョーカー』へと変貌していくトリガーになっていきます。

『ジョーカー』の名言・名セリフその3.「The worst part about having a mental illness is people expect you to behave as if you don’t.ー心の病を持つ者にとって最悪なのは、人から病気じゃないように振る舞うように求められることだ」

ジョーカー
アーサー©2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & (C) DC Comics

心の病気を抱えている人なら誰でも少なからずこのような経験をしたのではないでしょうか?

社会の寛容性が『美徳』だと求められる現代社会で、心の病を持っていることがバレると仕事も人間関係もうまくいかなくなる現実…。

そんなもどかしさにアーサーはあえぎます。

アーサーはピエロを演じて人を楽しませることが好きですが、彼そのものがピエロの仮面をかぶっているようなものです。

なぜならアーサーは苦しんでいるときも笑っているからです。

ピエロ(ジョーカー)はアーサーそのものを映し出す象徴的な対象物なのではないでしょうか。

『ジョーカー』の名言・名セリフその4.「And it’s those kind of people that change for the better, those of us who’ve made something of our lives, will always look at those who haven’t, as nothing but clowns.ー努力して改心しない限り、我々が築いたこの社会において彼らのような落伍者はただのピエロに過ぎない」

ジョーカー
ウェイン©2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & (C) DC Comics

電車内で女性にハラスメント行為を行う男性3人組を殺害したアーサー。

殺人は許されない犯罪であるとはいえ、電車内のハラスメント行為を制止しようとしたアーサーは本当に『悪』なのでしょうか?

ニューヨーク市長選に出馬を考えているウェインは、殺人ピエロを『落伍者』だと断罪します。

英語で「Change for the better(改心する)」ことができない限りただのピエロでしかない…まるで金持ちで成功者であればすべてが正義であるとでもいうような言い草です。

テレビでウェインのこの言葉を聞いたアーサーはさらに絶望するのでした。

『ジョーカー』の名言・名セリフその5.「For my whole life, I didn’t know if I even really existed. But I do. And people are starting to notice.ー僕はもうずっと本当に自分が存在するのか分からなかった。でも僕はいる。世間もそれに気づき始めた。」

ジョーカー
アーサー©2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & (C) DC Comics

電車で3人の男性を射殺したことがメディアで取り上げられ、犯人の『ピエロ』が世間の注目を浴びます。

今まで日陰の世界で生きてきたアーサー。

善良で人に危害を加えることなどなかったときには、だれもアーサーのことを見向きもしませんでした。

まるで自分がこの世界に存在しないかのように…。

しかしにわかに世間がピエロに注目し始めると、ピエロを非難する人たちがいる一方で格差社会にあえぐ人たちはピエロを英雄視しはじめます。

このセリフを放ったとき、気弱そうなアーサーが少し強気でどこか自信ともとれるような表情を見せたところは印象的でした。

『ジョーカー』の名言・名セリフその6.「I don’t know why everyone is so rude. I don’t want anything from you. Maybe a little bit of warmth, maybe a hug, Dad! How about just a little bit of f..king decency?ーなんでみんな僕を邪険にする?なんでだよ。僕は何にもいらない。欲しいのは温もりとハグなんだよパパ!優しい言葉は一つもないのか。あんたたちは何なんだ」

ジョーカー
アーサー©2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & (C) DC Comics

アーサーは母親がウェインにあてた手紙から、自分の父親がニューヨーク市長選に出馬するウェインだと気づきます。

しかしウェインからは「それは母親の妄想だ」とバッサリ切り捨てられてしまうのでした。

ウェインが疑ったように、アーサーが求めていたのは『お金』でしょうか?

いえアーサーが求めていたのは『愛』や『温もり』です。

しかしこのセリフで注目したいのは、アーサーが「あなた」とはいわず「みんな」や「あなたたち」と複数形で言っていること。

アーサーの怒りはウェインそのものよりも、今まで自分を邪険に扱ってきた世間への怒りなのです。

『ジョーカー』の名言・名セリフその7.「I never heard him crying, he’s always been such a happy little boy.ーあの子泣いたことなくて。いつも笑ってるのハッピーな笑顔で」

ジョーカー
ペニー©2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & (C) DC Comics

このセリフはアーサーの母親ペニーがアーサーへの虐待で逮捕、聴取を受けているときの言葉です。

「あの子いつも笑ってるの」

アーサーが突然笑いだす障害を負った原因は、幼いころに受けたひどい虐待による脳障害でした。

また小さなアーサーは笑うことで自分を守っていたのかもしれません。

ここでも「顔で笑って心で泣いて」というピエロの哀しみが映し出されます。

『ジョーカー』の名言・名セリフその8.「I had a bad day.ーひどい一日だった」

ジョーカー
アーサー©2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & (C) DC Comics

『ジョーカー』の映画の中でアーサーは隣人女性『ソフィー』と親しくなるのですが、それがすべてアーサーの妄想だったことがこのセリフの場面で判明します。

お母さんの死後に寄り添ってくれたソフィーも、デートに応じてくれたソフィーもすべてアーサーの妄想…。

このセリフのシーンで、アーサーはさも当たり前のようにソフィーの部屋でテレビを見ています。

しかし対照的に怯えるソフィー。

ソフィーによってアーサーはただの変質者であり、ストーカーにすぎません。

突然自分のリビングで男がさも当たり前のような顔をして座っている…。ゾっとする場面であると同時に、アーサーの狂気が具現化したような重要なシーンです。

『ジョーカー』の名言・名セリフその9.「You were the only one who was ever nice to me.ーゲイリー、優しかったのは君だけだ」

ジョーカー
アーサー©2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & (C) DC Comics

徐々に壊れていくアーサー。

3人の男性を殺害したところから少しずつ自分の正義が揺らいでいきます。

そしてアーサーの家に元同僚の男性2人がやってきたとき、アーサーは何の感情も持たずにそのうち1人を射殺しました。

しかし小人症のゲイリーには手を出しません。

なぜならゲイリーだけがアーサーに優しく接してくれたから。

後にジョーカーとなるアーサーは、ただの無差別殺人者ではありません。

少なくともアーサーの中で、殺人は「報い」であり正義の暴力であるのではないでしょうか。

『ジョーカー』の名言・名セリフその10.「What Do You Get When You Cross a Mentally Ill Loner with a Society Who Abandons Him ..?ー心を病んだ…孤独で社会に見捨てられゴミみたいに扱われた男をあざむくとどうなるか分かるか」

ジョーカー
アーサー©2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & (C) DC Comics

アーサーはコメディアンのマレー・フランクリンのテレビ番組にゲストとして招待されます。

コメディアンのマレーはアーサーが理想の父親像として憧れていた人。

しかし理想像であるマレーも、今まで自分を虐げてきた人たちと同じ種類の人間だと分かってしまったアーサーはこのセリフを言い放ち、銃でマレーを射殺してしまいます。

射殺したときに叫んだ言葉は「報いを受けろクソ野郎!」でした。

ちなみに英語では「I’ll tell you what you get!(教えてやるよ)」と言いながらマレーを射殺しました。

気弱で善良だったアーサーはもういません。彼はもう『ジョーカー』としての一歩を踏み出してしまったのです。

まとめ:人間『ジョーカー』の新しい魅力に注目

映画『ジョーカー』は『バットマン』や『ダークナイト』『スーサイドスクワット』とは違う、一人の善良な男がヴィランに変貌していく過程を描いた作品です。

『ジョーカー』を見終わると、勧善懲悪のスーパーヒーロー映画の『裏』を突き付けられたような気になります。

完全なヴィランの『ジョーカー』ですが、実は社会に踏みにじられた弱者です。

『ジョーカー』の名言・名セリフは、現代の格差社会の闇を暴くようなものばかり…。

人を無表情で殺していくジョーカーの姿は憐れで、同情すらしてしまいます。

強烈なインパクトを残した『ジョーカー』が世界各国で高い評価を得られたのも、まったく不思議ではありません。