ラノベ小説原作の人気WEB漫画『転生したらスライムだった件』に登場するミステリアスなキャラクター・ラプラス。
謎の道化師集団・中庸道化連の副会長であり、たびたび物語に登場しては暗躍している個性的な登場人物ですよね。
そんなラプラスですが、小説や漫画でストーリーを追っているとラプラスのキャラクターをイマイチ掴みきれてない人も多いのではないでしょうか。
そこで当記事では、ラプラスの人物像や能力、過去について掘り下げて解説していきますので、ぜひ参考にしていただいて「転スラ」を一段深く楽しんでみてください。
- そもそもラプラスとは?
- ラプラスの正体
- ラプラスの強さやスキルについて
- ラプラスの活躍シーン
- ラプラスに関する一問一答
【転スラ】そもそもラプラスとは?
【追加キャラ&キャスト発表④】
ラプラス
中庸道化連の副会長。魔王クレイマンとともに何かを企んでいるようである。
CV.中井和哉https://t.co/n1PwkPA3zm
宣伝T#転スラ #tensura pic.twitter.com/cvkbZamFaX— 【公式】アニメ『転生したらスライムだった件』 (@ten_sura_anime) October 26, 2018
ラプラスは中庸道化連という謎の組織に所属し、副会長を務める人物です。
魔王クレイマンと結託して何かを企んでおり、物語の要所で登場しては他のキャラクターたちを引っ搔き回していくトリックスターですね。
そこだけ切り取るとヤバいキャラクターに思えますが、実は仲間を大事にし、冷静に戦局を眺めているクールさも持ち合わせた心優しい策略家でもあります。
この項目では、
- ラプラスの基本的なプロフィール情報
- 「転スラ」の作中での具体的なポジション
の2つを基にラプラスの人物像を紐解いていきましょう。
ラプラスのプロフィール
名前 | ラプラス |
種族 | 妖死族 |
通称 | 享楽の道化(ワンダーピエロ) |
ユニークスキル | 詐欺師(アザムクモノ)、未来視(ミエルモノ) |
技術(アーツ) | ステルスモード |
性格 | 関西弁でしゃべり、飄々としていて何を考えているかわからない |
役職 | 中庸道化連副会長 |
ラプラスの特徴で印象深いのは関西弁ですね。あれやこれやとペラペラしゃべり、胡散臭い話でペースを握る口の上手さがあります。
見た目はピエロを模した格好をしていて素顔も仮面で覆っており、これは中庸道化連の構成員全員に共通しています。
また軽薄でいい加減に見えますが実は超キレ者で、頭の回転が非常に早く、魔王クレイマン以上の判断力や洞察力を持っている知略家ですね。
影で中庸道化連を引っ張っているといっても過言ではありません。
ラプラスは中庸道化連副会長、享楽の道化(ワンダーピエロ)
ラプラスは中庸道化連で副会長というトップに次ぐ地位に就いており、組織内でも強い権力を持っています。
作中でも部下を従えて登場するシーンがあり、上層部でありながら現場主義のスタンスがラプラスの能力の高さを表しているでしょう。
またラプラスは享楽の道化(ワンダーピエロ)の異名を持っており、まるでトラブルや困難を楽しんでいるかのような言動、遊ぶように戦闘を行う傍若無人さからそう呼ばれているようですね。
副会長の役職に就いているように、中庸道化連の中でも突き抜けた実力者で、戦闘能力も高く他の構成員からの信頼も絶大なものがあります。
【転スラ】ラプラスの正体は?
ここではラプラス最大の謎、正体について解説します。
結論から伝えますと、ラプラスの正体(前世)は、かつて勇者として活躍し世界を危機から救った勇者・サリオン・グリムワルトですね。
その昔、超魔道大国ソーマを襲った凶悪なモンスター・混沌竜(カオスドラゴン)に立ち向かって退け、大勢の国民と世界の平穏を守った伝説の勇者です。
最強の魔王ミリムがまだ魔王ではなかった頃、ペットの精霊竜をソーマ国の策略によって亡くしてしまい、激怒したミリムが最強の悪魔族・ギィ・クリムゾンと争うこととなり世界が壊滅しかねないほどの戦いになりました。
その時に誕生したのた混沌竜(カオスドラゴン)で、もともとペットだった精霊竜が魔王に覚醒したミリムに呼応するように生き返り、邪悪な竜と化してしまったんですね。
魔王に飼われるほどの竜ですからその戦闘力は圧倒的で、サリオン・グリムワルトはその混沌竜に戦いを挑み勝利するという奇跡の快挙を成し遂げた偉人です。
ラプラスの異常な強さの根っこにあったのは、元最強の勇者だった前世の名残りだったんですね。
【転スラ】ラプラスの強さやスキル
ここではラプラスの肉弾戦の強さ、ユニークスキルの特性について解説します。
元勇者という経歴もあり、フィジカルを駆使した戦闘能力の高さは作中でも随一なのがラプラスですね。
個性的なユニークスキルが登場する「転スラ」ですが、ラプラスのユニークスキルも他に負けず劣らずの強力なものになっています。
- 中庸道化連での強さ
- ラプラスのユニークスキル:詐欺師(アザムクモノ)
- ラプラスのユニークスキル:未来視(ミエルモノ)
この項目ではラプラスの実力について上記3つにわけて解説していきます。
中庸道化連で一番の強さ
ラプラスは中庸道化連の中で最強の実力を持っています。
圧倒的な身体能力と戦いのセンス、EP(エネルギー量)は大したことのないものの肉弾戦の強さが突き抜けており、生半可な能力者など寄せ付けません。
またその強さはラプラスの性格にも起因しており、戦いを好んで楽しんでいるため焦ったり物怖じしたりすることが少ないですね。
勝てる相手だとしても戦略的に不利だと判断したら撤退するクレバーさも持ち合わせており、飄々とした言動に反して実は冷静沈着な策士の一面も持っています。
戦いにおいて総合力が高く、生粋の戦士の特性を持った人物である、というのが実力を支えているのではないでしょうか。
ユニークスキル:詐欺師(アザムクモノ)
ラプラスのユニークスキルの1つ「詐欺師(アザムクモノ)」は相手の認識に干渉し、幻覚によって見えてる物を変化させて欺く能力です。
ナイフを槍に見せて威嚇したり、生きているのに死体に見せて逃げたりと、攻守に渡って活用できる汎用性の高い性質が強力ですね。
ラプラス自身の肉弾戦の強さも合わせると、その効力は恐ろしい破壊力を秘めていることが想像できます。
ユニークスキル:未来視(ミエルモノ)
もう1つのユニークスキル「未来視(ミエルモノ)」は、数秒先の未来を見ることができる予知能力ですね。
こちらの能力もラプラス自身との相性が抜群で、「詐欺師(アザムクモノ)」と併せて使うことで相乗効果を生み出せる強力なものです。
未来を見てから攻守の判断をしたり、「詐欺師(アザムクモノ)」が通用する相手かどうか確認してから使うなど、相手の実力やユニークスキルに合わせて後出しジャンケンができるチートっぽさがありますね。
【転スラ】ラプラスの活躍シーン
ラプラスといえば飄々とした掴みどころのないキャラクターですが、作中ではどのような活躍を見せているのでしょうか。
ここでは印象的な2つのシーンを参照に見ていきましょう。
活躍シーン①:怒るラプラス、ロイ・ヴァレンタインとの対決
WEB漫画19巻、ラプラスが聖神殿でロイ・ヴァレンタインと対峙した際、親友で愛弟子でもある魔王クレイマンが死亡したことを侮辱しながら伝えてきたため、逃走を止めロイとバトルに突入しました。
いつもの飄々をした雰囲気はなりを潜め、怒りと悲しみに打ち震えるラプラスは前世の勇者時代を彷彿とさせる気迫を見せていますね。
ラプラスが一瞬でロイに打撃を打ち込む攻撃をしかけると、ユニークスキル「血刃閃紅波(ブラッドレイ)」で反撃を試みたロイでしたが、気が付いた時にはラプラスの手に心臓が握られていました。
本気を出したラプラスはロイクラスの猛者に何もさせず、心臓を抜き取って殺すという文字通り瞬殺してしまう圧倒的な強さを見せています。
仲間を失った悲しみと侮辱されたことへの怒りがラプラスの心に火をつけ、伝説の勇者の本気を引き出す事態になったんですね。
安易に元勇者ラプラスの逆鱗に触れてはいけないことがわかるシーンでした。
活躍シーン②:猛者からもトンズラ、最強の逃げ足をもつラプラス
ラプラスと言えば逃げるシーンも特徴的で、戦闘力で劣っているわけでなくとも戦況を見て逃げる選択を取ります。
WEB漫画4巻、森を守り管理する樹妖精・トレイニーと対峙した際、森の秩序を乱した罪で排除されそうになったラプラスと中庸道化連の部下でしたが、トレイニーの強力な精霊召喚「風の乙女(シルフィード)」をやり過ごして逃げおおせました。
さすがに無傷とはいかず、片腕を犠牲にしてしまう形にはなりましたが、トレイニークラスの猛者から逃げ切れるラプラスはやっぱり実力者ですよね。
こういった命がけの戦いの場面でも飄々とした立ち振る舞いをし、絶対に焦る姿や動じる様子を見せないのがラプラスのカッコよさです。
ラプラスの底知れない実力、後に判明する元伝説の勇者の片鱗も垣間見えたシーンでしたね。
【転スラ】ラプラスに関する一問一答
この項目ではラプラスに関するよくある疑問点について解説していきましょう。
ミステリアスなキャラクターだけに、気になる部分はいくつかありますね。
ラプラスがいいやつと言われる理由は?
特にネット上ではラプラスいいやつなのでは説がちょくちょく見受けられます。
その理由について結論を書くと、仲間や同士への優しさを見せているからではないでしょうか。
ラプラスは戦いを好むのの、中庸道化連の仲間などに被害が及ぶとなれば戦略的撤退を選択する判断力があり、事態を客観的に見て仲間の安全や組織全体のメリットを考慮する他者中心の視点を持っているように見えます。
また友人であり愛弟子でもある魔王クレイマンの死をロイに侮辱された時、いつもの冗談を言うキャラクターからは想像もできない真剣な怒りを見せています。
以上の2つの点から、ラプラスは仲間想いの熱さを持ち、実はみんなの利益を求めて気配りのできるいいやつに見られているのではないでしょうか。
言葉よりも行動から伝わってくる人柄なんですね。
ラプラスとサリオンとの関係性は?
ラプラスといえば前世で世界を救った勇者だったことにフォーカスされますが、魔道王朝サリオンの名を苗字に冠していることから察するに、かなり地位の高い人物であることがうかがえますよね。
ラプラスの娘のエルメシアは魔道王朝サリオンの現天帝であり、妻のシルビアは魔導化学の天才パイオニアという一家全員が何かしらで結果を出している怪物一家なのも見逃せません。
また妻のシルビアはハイエルフ族で元勇者の魔王レオンの師匠もしていた女傑で、魔導化学の研究者でありながら高い戦闘力を誇っています。
以上のことから魔道王朝サリオンとの関係も深く、エリート一家出身であることがわかりますね。
ラプラスの初登場は何巻何話?
ラプラスはWEB漫画4巻の18話「狂いゆく歯車」、アニメ版では12話で初登場しています。
初登場時からミステリアスな雰囲気を醸し出していたラプラスは存在感があり、早い段階から強キャラっぽさがありました。
相手をおちょくるような態度も変わっておらず、印象に残りやすいキャラクター像は最初から仕上がっていますね。
まとめ:元勇者のトリックスター・ラプラスの癖の強い存在感と強さに注目
本記事では、『転生したらスライムだった件』の登場人物・ラプラスの正体について解説しました。
中庸道化連の副会長・ラプラスの魅力が少しでも伝わり、謎解明の手助けになりましたでしょうか。
一見すると危険で邪悪なキャラクターに見えるラプラスですが、実は組織のことを考え、仲間を大切に想う熱い一面を持った戦士であることが伝わったと思います。
前世では世界を救ったこともあり、元勇者というとんでもない経歴が強さの理由だったこともわかりましたね。
本記事がきっかけとなり、個性的なキャラクターが数多く登場する「転スラ」において、特に異彩を放っているラプラスを推しのキャラクターにしていただければ幸いです。