週刊少年ジャンプで絶賛連載中の人気漫画『チェンソーマン』ですが、あくの強い登場人物たちの中で、渋さと強さで存在感を出しているキャラクターが岸辺(きしべ)です。
一見するとお酒ばかり飲んでいるだらしない中年おじさんですが、デビルハンターとして「最強」を自称し、悪魔や魔人を相手に言葉どおりの強さを作中で発揮している猛者ですね。
公安対魔特異1課に所属し、お酒と女好きな自堕落な性格をしていながらも、主人公・デンジや早川アキらに慕われる岸辺の本当の姿はどのようなものなのでしょうか?
本記事では、『チェンソーマン』屈指の強キャラである岸辺の強さや魅力について迫っていきます。
- 【チェンソーマン】そもそも岸辺とは?
- 【チェンソーマン】岸辺の強さ
- 【チェンソーマン】岸辺の性格
- 【チェンソーマン】岸辺の活躍シーン
- 【チェンソーマン】岸辺に関する一問一答
【チェンソーマン】そもそも岸辺とは?
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この項目では、岸辺の基本的なプロフィールについて表にまとめ、簡単にお伝えしておきます。
名前 | 岸辺(きしべ) |
性別 | 男性 |
年齢 | 50代(正確な年齢は不明) |
身長 | 約180cm |
能力 | ナイフの悪魔、針の悪魔、爪の悪魔 |
性格 | 冷静沈着、クール、少しふざけることもある |
デンジ・パワー・アキ・姫野などを指導した人物
岸辺は公安対魔特異1課のデビルハンターとして活動しながら、後輩のデビルハンターを指導・育成する役割も担っています。
本編ストーリーの中では、主人公のデンジとパワーの指導係として登場しており、過去にはデンジたちの先輩である早川アキや姫野の指導もしていました。
初めて登場した際には、デビルハンターとしての素質の高さを見せていたデンジとパワーを圧倒的な強さで抑え込んでおり、登場からいきなり存在感を見せつけていますね。
岸辺はデンジとパワーをとても気に入っており、「お前たち100点だ」と素養を評価しながらも、「お前たちが俺を倒せるようになるまで俺はお前たちを狩り続ける」と、徹底的にボコり続ける指導を行っています。
デンジとパワーは共に、血を飲むことで身体を復活させることができるため、そのことに付け込んだ岸辺はドS全開で2人をしごき続けているんですね。
クァンシと9年間バディを組んでいた
岸辺は過去に9年間もの期間、中国出身のデビルハンターで魔人のクァンシとバディを組んでいたことがあり、彼女に好意をよせていました。
デビルハンターとして腕が立ち、超美人であるクァンシに本気で惹かれていた岸辺でしたが、悪魔や魔人とのバトルの後に何度告白してもパンチを返され玉砕しています。
ところがバディを組んで9年目のある日、ひょんなことからクァンシの恋愛対象が女性であることを知った岸辺は、数年越しの恋心に終止符を打つこととなります。
若い頃はとにかくチャラくて女好きだった岸辺ですが、本気で好きになった女性が実はレズビアンで、自分がそもそも恋愛対象ではなかったのは可哀そうですね。
ちなみに、回想シーンで登場した若い頃の岸辺については、黒髪のイケメンだとファンの間でちょっとした話題になりました。
若い頃の岸辺は、単行本第8巻の回想シーンで見ることができます。
【チェンソーマン】岸辺の強さ
今週のチェンソーマン。岸辺隊長が話していたデビルハンターの適正を思い出したよ。
無理難題は全部ぶっ壊す! pic.twitter.com/qYnwKr8lVM
— imota (@imota_eromanga) August 17, 2022
この章では、『チェンソーマン』の物語上においてのデビルハンター・岸辺の強さについて解説していきます。
初登場からデンジとパワーのタッグを力でねじ伏せ、自分の実力を自画自賛するように「最強のデビルハンター」を自称する岸辺ですが、そのポテンシャルはどれほどなのでしょうか。
- 公安で最強クラスの実力者
- 論理的な戦い方
- 契約悪魔
ここからは上記3つの項目に分け、岸辺のデビルハンターとしての実力を掘り下げながらお伝えします。
公安で最強クラスの実力者
若い頃からデビルハンターとして高い能力を持ち、活躍していた岸辺ですが、『チェンソーマン』の物語では50代の初老になっています。
油の乗っていた時期と比較すると身体能力は落ちている可能性はありますが、それでもまだまだ他の公安対魔特異課の同僚を凌駕する実力を持っているようですね。
作中では、元バディでもあるクァンシの愛人である4人の魔人たちが一斉に襲ってきた時、岸辺はかなりの実力を持つ魔人たちにも拘らず一蹴し、その内の2名を捕えています。
相当の強さを持った魔人や悪魔でもない限り、岸辺は手こずることすらないということであり、「最強のデビルハンター」を自称しているのは決してハッタリではないことがわかりますね。
論理的な戦い方
主人公・デンジとパワーの指導係として初登場した際、2人には特に頭脳を使った戦闘手段を教え込んでいました。
様々な難敵と戦って来た岸辺は、高い身体能力や悪魔の特殊能力だけで戦いに勝利できるとは思っていないのでしょう。
最強クラスの実力者である岸辺だからこそ身を持って論理の重要性を理解しており、頭を使った理詰めの戦法で相手を上回ることを大切にしているようですね。
実際、単行本第11巻でのマキマ討伐作戦も下準備をしっかりと行い、自分の実力に頼りすぎないよう戦略性を持って臨んでいました。
作中最強クラスの実力を持ちながら実は冷静に論理で戦う岸辺の、ベテランデビルハンターとしての奥深さがわかりますね。
契約悪魔
強力で凶悪な悪魔や魔人たちと戦うにあたり、デビルハンターたちは悪魔と契約し、特殊な能力を持つ悪魔の力を借りることで戦闘を行います。
岸辺も例外ではなく、クァンシと行動を共にする魔人の1人・ピンツイによると、岸辺はナイフの悪魔、針の悪魔、爪の悪魔の3つと契約しているとのこと。
それぞれの悪魔の具体的な能力についての描写は作中に出ていませんが、修行中や戦いの中でナイフをさりげなく持ち出している様子から、ナイフの悪魔の力によってナイフを具現化できる、あるいは出現させることができる可能性は高そうですね。
針の悪魔、爪の悪魔の能力についても、今後の物語の中で使用されることを期待して待ちましょう。
【チェンソーマン】岸辺の性格
復活しても、マキマに支配されてるクァンシには少しガッカリだな。マキマほんと怖。
この漫画は世界感を感じながら柔軟に
そうなんだ、と読むべきで理屈で追わない方が良い。でも考察は必要。この人キーマンだったのか。
#チェンソーマン #岸辺 pic.twitter.com/XmNtl48jWT— 白比丘尼 (@sirabikuni0824) January 5, 2021
普段は冷静沈着で淡々としており、あまり感情的な反応を示さない岸辺ですが、心の内ではどう思っているのでしょうか。
若い頃は女好きでチャラ男の時代もあった岸辺ですが、現在進行している物語のイメージでは渋おじでちょっとおふざけキャラといった印象ですよね。
ここでは2つの項目に分け、岸辺の本心についてお伝えします。
クァンシに一途
若い頃は女好きだった岸辺ですが、本気で好きになった女性は数年間もの間、一途に想い続ける純粋さを持っています。
クァンシとは過去に9年間もの間、デビルハンターとしてバディを組んでいたことがありますが、好きになってからは何度も告白しては玉砕しています。
何年も同じ人を好きでい続けることは難しいことですし、ましてや女好きでありながら一途さを貫けるのは、他人を想う気持ちの強さはどのキャラクターよりも強い証明かもしれません。
情に厚く弟子想い
岸辺がお酒を飲み続ける理由の一つが、デビルハンターという過酷な仕事を続けるにあたって、「頭のネジを緩めるため」といった理由があります。
まともな精神状態では続けられないことをわかっており、いつ仲間や弟子が悪魔に殺されるかわからないですし、時には悲しい事情で魔人となった相手を倒す必要もあるからでしょう。
岸辺の情の厚さがわかるのは、岸辺が初登場した弟子の姫野が元バディたちの墓参りに訪れた回想シーンからで、その時に「毎月バディの墓参りに来ているようじゃ頭のネジは硬いままだぞ」と師匠として姫野に釘を刺しています。
しかし岸辺は弟子である死亡した姫野のバディ全員の名前を憶えており、実は誰よりも仲間や弟子たちのことを気にかけていることが、その時の様子から伺い知れますね。
冷静沈着に見えて本当は情に厚い心を持っているからこそ、岸辺はお酒を飲んで思考を麻痺させて任務にあたっているのでしょう。
【チェンソーマン】岸辺の活躍シーン
【チェンソーマン】岸辺先生がデンジくんのこと初めて君付けしたア!!一体どーゆー気まぐれでそうなったの!?二人称は相変わらず「お前」のままですけど、今更になってくん付け!ご、誤記じゃないよね?不良がおちょくるような感覚でくん付けじゃなくて?地味にここ衝撃だったんですけど…!#WJ02 pic.twitter.com/0hFkJ4H7Ed
— 空目ハルヒコ Haruhiko Utsume (@el_psy_congroo) December 13, 2020
この章では、『チェンソーマン』の物語の中で実際に岸辺が活躍したシーンを取り上げ、解説しながらカッコよさをお伝えしましょう。
最強のデビルハンターを自称し、周囲からも一目置かれている岸辺ですが、物語の中ではどのような活躍を見せているのでしょうか。
- デンジとパワーを殺しながら鍛えるイカれた師匠
- 支配の悪魔・マキマの正体を見抜いていた
- 元バディ・クァンシの仲間の魔人4名を制圧
上記3つの項目に分け、岸辺の活躍シーンについて解説していきます。
活躍シーン①:デンジとパワーを殺しながら鍛えるイカれた師匠
単行本第4巻にて初めて物語に登場した岸辺は、主人公・デンジとパワーの指導者として以後関わっていくことになりました。
会って早々に岸辺が真面目な質問を2人に投げかけると、返って来た答えがどれもろくでもない内容だったため、「お前たち100点だ」とそのぶっ飛び具合を評価します。
指導内容もイカれていて、ひたすら最強のデビルハンターである岸辺とバトルし続けるというもので、死んでも血によって生き返る2人の特性を活かし、何度も岸辺に殺されながら鍛えていくというクレイジーなやり方でした。
死なないことを利用し死ぬまで追い込むトレーニングという合理的な発想に岸辺らしさがあり、ついていくデンジとパワーのぶっ飛び具合もあって、イカれた師弟コンビとして面白いですね。
活躍シーン②:支配の悪魔・マキマの正体を見抜いていた
公安退魔特異4課のリーダーのマキマは、実は人間や魔人ではなく、支配の悪魔が人間になりすましてデビルハンターをしていました。
マキマの目的は「チェンソーマンを使ってより良い世界を作ること」ですが、そのために能力を使って自分より下等な生物を支配し、意のままに操ることで公安をコントロールしようとします。
ところが岸辺はマキマの正体に気づいていたらしく、支配できない立ち位置を上手くキープし、最終的にはマキマ対策部隊を率いて支配の悪魔の本性を見せたマキマを襲撃しました。
マキマは地獄から復活したチェンソーマンによって倒されましたが、理知的で戦いを常に俯瞰で見ている岸辺の、デビルハンター隊長としての熟練の立ち回りが光ったエピソードですね。
読みの鋭さと徹底的に準備する戦略家な感じは、さすが最強のデビルハンターを自称するだけあります。
ちなみに、岸辺は第4巻の時点でマキマに対し「お前がどんな非道を尽くそうと、俺の飼い犬を殺そうと、人間様の味方でいるうちは見逃してやるよ」と発言しており、以前からずっとマキマの正体に感づいていたようですね。
活躍シーン③:元バディ・クァンシの仲間の魔人4名を制圧
単行本第7巻にて、岸辺は支配の悪魔として動きを見せだしたマキマを倒すため、元バディである中国のデビルハンター・クァンシに協力を依頼しました。
その際、クァンシの仲間である魔人4名と戦闘となりましたが、実力のある魔人相手にも関わらず、岸辺は圧倒的な力でねじ伏せてしまいます。
さらにその内の2名を人質にし、その上でクァンシに「生きて逃げたいならマキマを殺すことに協力しろ」と半ば脅迫のような形で交渉しています。
一見すると暴挙に見えますが、実はかつて好きになった女性であるクァンシの身の安全を確保したいという想いからであり、日本の公安退魔特異課と敵対するクァンシに協力という形で逃げ道を用意するためでした。
岸辺の持つ圧倒的な実力もカッコいいですし、何より心の広さが伝わってくる一件で、見た目だけでなく心もイケおじであることがわかりますね。
【チェンソーマン】岸辺に関する一問一答
#チェンソーマン 8巻おめでとう!
ここ一番すこw pic.twitter.com/kn3Ielj84N— カモメ (@K9izXiMjoGHiuZp) August 4, 2020
ここからは岸辺にまつわる読者の疑問について、一問一答形式で回答していきます。
- 「これから忙しくなる」の言葉の意味とは?
- 岸辺のフルネームは公表されている?
- 岸辺は2部で登場する?
上記の3つの疑問をそれぞれの項目に分け、解説を交えてお伝えします。
「これから忙しくなる」の言葉の意味とは?
単行本第11巻の1部最終話にて「これから忙しくなる」と独り言をつぶやいた岸辺ですが、この言葉の真意は、マキマが死んだことによってマキマの分の公安退魔特異課の仕事が自分にのしかかってくるという意味でしょう。
支配の悪魔だったマキマは、悪魔や魔人による事件が起こるたび、その能力を使って公安退魔特異課を誘導したり、敵の情報を得るといった裏方の仕事をスムーズにこなしていたであろうことは想像につきます。
マキマは公安退魔特異課の敵でありながら、持っている能力故に優秀なデビルハンターでもあったでしょうから、抜けた穴を埋めるのは忙しくなるほど負担が大きいということだと推察できます。
岸辺のフルネームは公表されている?
残念ながら岸辺のフルネームや、そもそも岸辺が本当の名前かどうかすら明かされていません。
過去に中国のデビルハンター・クァンシとバディを組んでいることから、もしかしたら日本人じゃない可能性もあるでしょう。
名前、生い立ち、人間関係といった多くが謎に包まれている岸辺ですが、いつか本編ストーリーの中で語られる日が来るのでしょうか。
アニメ化もすることですし、スピンオフ作品を含めて期待して続報を待ちたいところですね。
岸辺は2部で登場する?
現在2部の連載が週刊少年ジャンプに掲載されており、今のところ登場していない岸辺ですが、登場する可能性は高いと言えるでしょう。
圧倒的な実力がある岸辺がデビルハンターとして物語に絡んでこない展開は無理がありますし、何より読者は岸辺が主人公・デンジらと共闘したり、悪魔を叩きのめす痛快なシーンが読みたいと思っています。
https://twitter.com/aijoubu/status/1538818832244314112
チェンソーマン 、2部はとにかく岸辺を活躍させてください。爪の悪魔、針の悪魔、ナイフの悪魔も見たい。
— マツ(許してください) (@matsurara) April 12, 2022
SNS上でも岸辺のカムバックに対する期待は大きいですし、何より圧倒的な実力で戦っているカッコいい岸辺隊長の姿が見たいファンが大勢いらっしゃるようですね。
これだけ望まれてる以上、登場させないわけにはいかないでしょうし、2部での岸辺の活躍に期待大ですよ。
まとめ:自称最強のデビルハンター岸辺は実は仲間想いのおじさんハンター
【チェンソーマン】岸辺さん二部にも出てほしいhttps://t.co/b9HGMMrVXz
— 神崎 (@neiro_sokuhou) August 15, 2022
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
公安退魔特異1課に所属する岸辺について、渋おじな魅力や人となりを掴んでいただけましたか。
公安退魔特異1課に所属ながら公安退魔特異4課の隊長を務め、さらに主人公デンジとパワーの師匠まで兼任している岸辺ですが、役職の多さからデビルハンターとしての能力の高さが伺えます。
一見すると冷静沈着、どこか冷淡な印象を受ける岸辺ですが、実は同僚や弟子のことを誰よりも想い、好きな女性を一途に想い続けることができるナイスガイであることもわかりましたね。
戦闘になれば自称最強のデビルハンターの名に劣らない強さを発揮し、さらに強さに依存するだけでなく、下準備と作戦をきっちり用意してから戦いに挑むクレバーなベテラン戦士の顔も見せています。
1部で姿を消して以来、2部ではまだ活躍していない岸辺ですが、圧倒的な実力とファン人気のあるキャラクターですし、これから再び戦いのド真ん中にやってくる日が来ることでしょう。
本記事をきっかけに岸辺の魅力をより深く理解していただき、『チェンソーマン』の世界にまた一歩踏み込んで物語を楽しんでくだされば幸いです。