【日本語訳】『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の名言・名セリフのランキング10選一覧まとめ【英語付】

タイムトラベル映画といえば真っ先に『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

今回はその『バック・トゥ・ザ・フューチャー』から忘れられない名言・名セリフをご紹介します。

今から35年以上前の1985年に公開された映画ですが、いま見返しても新鮮に感じてしまうSF作品は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』をのぞいてそんなに多くありません。

タイムトラベルを軸としたラブコメ要素はもちろんですが、音楽やスケートボードなど当時のポップカルチャーも大きな見どころの一つ。

35年以上たってなお色あせない最高のSF映画をぜひお楽しみください。

  • 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の名言・名セリフ
  • 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の名場面
  • 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の撮影裏のトリビア

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の名言や名セリフを厳選して3つご紹介

Marty McFly(マーティ・マクフライ) Yeah, well, history is gonna change.ーいやこの僕が変えてみせます
Roads? Where we are going, we don’t need roadsー道路だって?これから行くところにはそんなものはいらなんのだよ 1.21 jigo watts!ーなに1.21ジゴワッツだって!
Roads? Where we are going, we don’t need roadsー道路だって?これから行くところにはそんなものはいらないのだよ Roads? Where we are going, we don’t need roadsー道路だって?これから行くところにはそんなものはいらないのだよ
目次

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の名言・名セリフのランキング10選とは?

バック・トゥ・ザ・フューチャー
Back To The Future©公式Twitter

1985年公開の元祖タイムトラベルSF映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の忘れられない名言・名セリフを10個に厳選してお届けします。

映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』といえば、全世界で大ヒットした元祖タイムトラベル系SF映画と言ってもよい作品です。

映画公開当時は多くの人が夢中になった映画の一つでした。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は17歳の主人公マーティがひょんなことから両親の高校生時代にタイムトラベルし、両親のキューピッド役を務めることになるお話。

タイムトラベル映画にありがちなフラグや伏線となるセリフも多いので、そこを踏まえて『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を見返すとまた新しい面白さが見えてきます。

今回取り上げるセリフは映画の伏線を含む言葉や、重要な名言をまとめたものです。

名言・名セリフと合わせて各場面の面白いトリビアもご紹介していくのでぜひお楽しみください。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』はポップでキャッチーな名言が多い

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の名言・名セリフはポップでキャッチーなものがたくさんあります。

それもそのはず、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は当時のポップカルチャーを代表するようなエッセンスばかり

例えば主人公が口癖のようにいう「Heavy(ヘビー)」という当時の若者言葉や、スケートボード、ダウンベストなどおしゃれな80年代を凝縮したような作品になっています。

当然ですがタイムトラベルで過去に行ったマーティの若者言葉は50年代の人たちには全く通じません。

そのマーティの若者言葉を理解できない50年代の人たちとマーティでは会話もファッションセンスもチグハグ。そんなところも映画の面白いポイントです。

今回は英語と日本語吹き替えのセリフを両方ご紹介するので、日本語には訳されていないニュアンスにもぜひ注目しながら映画をお楽しみください。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の名言・名セリフのランキング10選の基準

今回ご紹介する10個の名言・名セリフは、以下の基準に基づいて選定しました。

  • タイムトラベルのカギになるセリフ
  • のちの伏線になるセリフ
  • SNSやスピーチなどに引用されるセリフ

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のセリフには伏線もたくさん仕掛けられているので、その点にも注目しながらご覧ください。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の名言・名セリフ10選を一覧で紹介

Marty McFly(マーティ・マクフライ) Yeah, well, history is gonna change.ーいやこの僕が変えてみせます
Lorraine Baines McFly(ロレイン・ベインズ・マクフライ) I think it’s terrible, girls chasing boys! When I was your age, I never chased a boy or called a boy or sat in a parked car with a boyーはしたないでしょ。女が男を追いかけるなんて。ママのころは一度だってそんなはしたないことはしなかったわ。まして車を停めて二人でいるなんて。
Emmett “Doc” Brown(ドク・ブラウン) Where the hell are they? (Marty) The appropriate question is, “When the hell are they?” (Doc)ーでも今どこにいるのさ?(マーティ)いやそれを言うならばだ「どの時代に」と言ってくれ(ドク)
Emmett “Doc” Brown(ドク・ブラウン) 1.21 jigo watts!ーなに1.21ジゴワッツだって!
Marty McFly(マーティ・マクフライ) Wait a minute, Doc. Are you trying to tell me that my mother has got the hots for me?ーちょっと待ってよドク。それじゃ僕のママが僕に恋しちゃったってわけ?
Emmett “Doc” Brown(ドク・ブラウン) Why are things so heavy in the future? Is there a problem with the Earth’s gravitational pull? ー未来ではそんなに物が重いのか?重力に変化が起きているのか?
Marty McFly(マーティ・マクフライ) I guess you aren’t ready for that yet. But your kids will love it.ー少し先取りしすぎだったみたいだけど。君らの子供にはウケる
Emmett “Doc” Brown(ドク・ブラウン) Well, I figured, what the hellーかたいこと言うな
George McFly(ジョージ・マクフライ) Like I’ve always told you, you put your mind to it, you can accomplish anythingーだからいつもパパが言っているだろうマーティ、なにごとも為せば成るなんだ
Emmett “Doc” Brown(ドク・ブラウン) Roads? Where we are going, we don’t need roadsー道路だって?これから行くところにはそんなものはいらないのだよ

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の名言・名セリフその1.「Yeah, well, history is gonna change.ーいやこの僕が変えてみせます」

バック・トゥ・ザ・フューチャー
ストリックランド先生とマーティ©公式Twitter

マーティの高校で常に生徒たちの行動に目を光らせているストリックランド先生。

マーティの顔に唾を飛ばしながら説教するストリックランド先生ですが、その姿はマーティのお父さん時代から変わりません。

マーティのお父さんも見てきたストリックランド先生は、マックフライ家は代々『負け組』だとマーティに声をあらげます。

観ている私たちも思わずひるんでしまう迫力シーンですが、マーティは負けじと「Yeah, well, history is gonna change.ーいやこの僕が変えてみせます」と言い返すのです。

実際マーティはこの後タイムトラベルして、過去を変えて戻るのですからある意味『有言実行』ですね。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の名言・名セリフその2.「I think it’s terrible, girls chasing boys! When I was your age, I never chased a boy or called a boy or sat in a parked car with a boyーはしたないでしょ。女が男を追いかけるなんて。ママのころは一度だってそんなはしたないことはしなかったわ。まして車を停めて二人でいるなんて。  」

バック・トゥ・ザ・フューチャー
ロレイン・マクフライ©公式Twitter

When I was your age, I never chased a boy or called a boy or sat in a parked car with a boy」

日本語吹き替え版では少し端折っていますが、直訳すると「私があなたの年のころは、男の子を追いかけたり、自分から電話をかけたり、ましてや停めた車の中で男の子と一緒にいるなんてやったこともないわ」になります。

これはお母さんの大きなフラグです。

なぜならマーティがデロリアン(タイムマシンに改造した車)で50年代にタイムトラベルしたとき、お母さんがこのすべてを実行しているのですから。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を観返すと、お母さんが落とす大きなフラグに思わずクスリと笑ってしまいます。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の名言・名セリフその3.「Where the hell are they? (Marty) The appropriate question is, “When the hell are they?” (Doc)ーでも今どこにいるのさ?(マーティ)いやそれを言うならばだ「どの時代に」と言ってくれ(ドク)」

バック・トゥ・ザ・フューチャー
マーティとドク©公式Twitter

ドクの愛犬アインシュタインを乗せたデロリアン(タイムマシン)がマーティの目の前で消え、パニックを起こすマーティ。

「一体どこへ消しちゃったんだ」と詰め寄るマーティに、「Where(どこ)」じゃなくて「When(いつ)」と聞くべきだと嬉しそうにドクが答えます。

それもそのはず、ドクが愛犬アインシュタインを送ったところは『場所』ではなく、『1分後の未来』だったのですから。

長年研究してきたタイムマシンがついに完成し、愛犬アインシュタインでの実験が成功した瞬間です。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の名言・名セリフその4.「1.21 jigo watts!ーなに1.21ジゴワットだって!」

バック・トゥ・ザ・フューチャー
マーティとドク©公式Twitter

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』といえば、『ジゴワット』を忘れてはいけません。

映画の中で燃料となるエネルギーの単位として使われている『ジゴワット』ですが、これは現実には存在しないエネルギー単位です。

多くの視聴者はSF映画にありがちな『架空の単位』だと思ったに違いありません。

しかしこれには裏話が…。実はこれ『ジゴワット』ではなく『ギガワット』の間違いだったのです。

当時まだギガという概念が普及しておらず、間違ってジゴワットとスクリプト(台本)に書かれてしまったためにジゴワットという単位が生まれました。

間違いに気づいたあと小説や英語字幕では『giga watt(ギガワット)』に書き換えられていますが、映画ではそのまま『ジゴワット』と言っています。

しかし架空の単位に聞こえるジゴワットのほうがSFらしい面白さが出るような気がしますよね。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の名言・名セリフその5.「Wait a minute, Doc.  Are you trying to tell me that my mother has got the hots for me?ーちょっと待ってよドク。それじゃ僕のママが僕に恋しちゃったってわけ?」

バックトゥザフューチャー
マーティとドク©公式Twitter

タイムトラベルで1950年代にやってきたマーティは、両親の『運命の出会い』を邪魔してしまいます。

両親の『運命の出会い』はロレイン(お母さん)の父(マーティにとっては祖父)がジョージ(マーティのお父さん)を車で轢きそうになったことがきっかけでした。

しかし父親の身代わりに自分が轢かれてしまったばっかりに、ロレインが恋に落ちる相手はマーティになってしまいます。

思わぬ事態になってしまったマーティ。

まさか自分の母親が息子の自分に恋するなんて!マーティが目を白黒させて焦るシーンは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の名場面の一つです。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の名言・名セリフその6.「Why are things so heavy in the future? Is there a problem with the Earth’s gravitational pull? ー未来ではそんなに物が重いのか?重力に変化が起きているのか?」

バックトゥザフューチャー
マーティとドク©公式Twitter

「Heavy(ヘビー)」はマーティの口癖。カジュアルに日本語に訳すと「やばい」が一番近いですね。

ただ日本語の「やばい」は良い意味でも悪い意味でも使えますが、「Heavy」は「大変」というような困った状況などに使います。

最近ではあまり聞かなくなりましたが、日本語でも英語と同じように「ヘビーだ」という表現がありました。

話は少し脱線しましたが、マーティが言う「heavy」は当然ながら80年代の若者言葉ですからタイムトラベル先の50年代では通じません。

そこでドクはわけが分からず「なにがそんなに重いんだ!」と混乱してしまうのです。

50年代と80年代の時代ギャップも『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の面白みの一つ。

そのほかにも『ゼロカロリー』の『ペプシ』を注文しようとしてカフェの店主と全く話がかみ合わないなど、時代ギャップのチグハグなやり取りが面白いシーンが劇中にたくさんちりばめられています。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の名言・名セリフその7.「I guess you aren’t ready for that yet. But your kids will love it.ー少し先取りしすぎだったみたいだけど。君らの子供にはウケる」

バックトゥザフューチャー
マーティ©公式Twitter

手を怪我してしまったバンドメンバーの代わりにダンスパーティでギターを弾くことになったマーティ。

弾いているうちについつい夢中になって、ギュインギュインとかき鳴らし、エレキギターを振り回し…ロックスターのようにステージを暴れまわります。

しかしいわゆる『ロック』という音楽ジャンルが表れたのは50年代半ばころ。

この時代にはまだまだ馴染みのないジャンルで、しかも当時のロックはリズムアンドブルースの延長のような音楽です。

当然マーティがギターで奏でるジャキジャキした80年代ロックとは全く違います。

夢中になっていたマーティは途中であっけに取られた観客の表情に気づき、「君らの子供にはウケる」とマイクを通して言うのでした。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の名言・名セリフその8.「Well, I figured, what the hellーかたいこと言うな」

バックトゥザフューチャー
©公式Twitter

ドクは愛犬アインシュタインのタイムトラベル実験のあと、リビア過激派に襲撃され射殺されてしまいます。

そのことを何度もマーティは50年代のドクに伝えようとするのですが、ドクは「未来に干渉してはいけない」と言ってかたくなに拒否し続けます。

しかし射殺されたはずのドクは防弾チョッキを装着していたおかげで無事でした。

なぜ防弾チョッキを着ていたのか?それはマーティが未来のことをしたためた手紙をちゃっかりドクが読んでいたからです。

あんなにかたくなに拒否していたのに「かたいこと言うな」なんて、ドクらしいですね。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の名言・名セリフその9.「Like I’ve always told you, you put your mind to it, you can accomplish anythingーだからいつもパパが言っているだろうマーティ、なにごとも為せば成るなんだ」

バックトゥザフューチャー
ジョージ、ロレイン、マーティ、ビフ©公式Twitter

80年代に戻ったマーティは、家の様子がまったく違うことに戸惑いを隠せません。

マーティが知っている現実は、高校時代の『負け組ジョージ』を大人になっても引きずっていて、相変わらずお父さんは横暴なビフに振り回されているはずでした。

しかし戻ってみると180度逆転していて、お父さんは成功した小説家。ビフは負け組へと転落し、マーティの家の小間使いのようになっているのです。

マーティがいた50年代で、ジョージはロレインを守るために勇気を出してビフに立ち向かいました。

ダンスパーティでも、ロレインを横取りしようとした男を退けます。

自分に自信がついたジョージは「恥ずかしくて誰にも見せられない」と言っていた小説を発表したのでしょう。

「なにごとも為せば成る」これは以前のお父さんからは絶対に聞けなかった言葉です。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の名言・名セリフその10.「Roads? Where we are going, we don’t need roadsー道路だって?これから行くところにはそんなものはいらないのだよ」

バックトゥザフューチャー
デロリアン©公式Twitter

ジェニファーとの念願のデートに出かけようというときになって、未来に行っていたドクが戻ってきます。

なんと「未来でマーティとジェニファーの子供が大変なことになるから一緒に来い」と言うのです。

3人で旅立とうとするのですが、道路にはタイムトラベルに十分な距離がありません。

しかし未来でデロリアンを改造して戻ってきたドクは「道なんか必要ない」と言うのです。

なぜなら魔改造したデロリアンは空を飛べる仕様にアップグレードされているから。

空を飛べるという意味に加えて、自分の道は自分で切り開くものだという意味にもとらえることもできる名言です。

ちなみにこの名言、当時のレーガン大統領が演説で引用したことでも有名です。

映画の中で「俳優のレーガンが大統領になるなんてありえない」とドクが笑いとばすシーンがありましたが、レーガン大統領はそのシーンをいたく気に入っていたといいます。

まとめ:『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のポップカルチャーを楽しもう!

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は公開から35年以上たった今でも、不動の人気を誇るSF映画です。

劇中で『未来』として描かれていた年代もすっかり通り過ぎてしまった現代。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の劇中で『未来のアイテム』として描かれていたホバーボードや自動で靴紐を結べるナイキのスニーカーなど、実際に商品化され発売されました。

これらは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が刺激になって生まれたアイテムたち。

今でも『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は新しいポップカルチャーを生み出しています。

当時のポップカルチャーや「ヘビー」など流行った言葉を含め、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズを見返してぜひもう一度お楽しみください。