今回は、『呪術廻戦』に登場する、キャラクター両面宿儺(りょうめんすくな)について紹介します。
『呪術廻戦』は芥見下々(あくたみげげ)先生により、2018年14号から週刊少年ジャンプに連載中のダークファンタジー・バトル漫画です。
漫画、アニメそして劇場版と大ヒットし話題になりました。
両面宿儺は、『呪術廻戦』の作中で五条悟(ごじょうさとる)に並ぶ最強のキャラクターです。
裏主人公的な存在で謎多きキャラとして常に読者から注目されています。
物語の真相に関わる中心人物と言えますね。
『呪術廻戦』の両面宿儺を深堀していきましょう。
- 【呪術廻戦】両面宿儺とは
- 【呪術廻戦】両面宿儺のプロフィール
- 【呪術廻戦】両面宿儺の術式
- 【呪術廻戦】両面宿儺の目的
- 【呪術廻戦】両面宿儺と関係の深い登場人物
※この記事は、【呪術廻戦】のネタバレを含みます。
【呪術廻戦】そもそも両面宿儺って誰?
両面宿儺(りょうめんすくな)は
上古、
仁徳天皇の時代に飛騨に現れたとされる異形の人、鬼神である。
『日本書紀』において武振熊命に討たれた凶賊とされる一方で、岐阜県の在地伝承では毒龍退治や寺院の開基となった豪族であるとの逸話も残されている。 pic.twitter.com/WH0Jp7NScT— コバテツ (@eje3wa) August 29, 2022
両面宿儺は、呪術廻戦の作中で主人公、虎杖悠仁(いたどりゆうじ)が取り込んだ最凶最悪の「呪いの王」です。
両面宿儺の死蝋(腐敗せず蝋化した死体)は、消し去ることができない強力な呪物となっています。
まずは、作中の両面宿儺の気になるポイント4つについて見ていきます。
- 両面宿儺のプロフィール
- 千年以上前に実在した呪いの王
- 虎杖悠仁の体に受肉している
- 虎杖悠仁との3つの契約
上記4点について解説します。
両面宿儺のプロフィール
名前 | 両面宿儺 |
性別 | 男性 |
誕生日 | 1000年以上前 |
等級 | 特級呪物 |
容姿 | 全身に紋様 |
性格 | 天上天下唯我独尊 |
好きなこと | 食べること |
CV・声優 | 諏訪部順一(すわべじゅんいち) |
最初に両面宿儺のプロフィールをまとめました。
両面宿儺は、1000年以上前の呪術全盛の時代、当時の術師が総出で敗れたと存在と語り継がれています。
全身に紋様を浮かび上がらせ、虎杖の目の下から開眼します。
アニメのCV・声優は、黒子のバスケの青峰大輝やSPY×FAMILYのガーデン店長など様々なキャラクターを演じている諏訪部順一さんです。
千年以上前に実在した呪いの王
両面宿儺は、呪術全盛であった1000年以上前に実在した人間で、2つの顔と4本の腕をもつ仮想の鬼神であり実在した人間です。
呪霊と勘違いされますが、1000年以上前に猛威を振るった呪術師です。
天上天下唯我独尊、己の快・不快のみが生きる指針と作中で語られるように、自己中心的で残虐な性格。
女、子供を皆殺しにすることに快楽を感じることから、最凶最悪と評されるのも納得してしまいますね。
死蝋と化した両面宿儺の二十本の指は、特急呪物として残され、「両面宿儺の指」と呼ばれています。
通常の特急呪物は、所持しているだけでは害はありませんが、「両面宿儺の指」は、その存在が呪いを引き寄せます。
「両面宿儺の指」を取り込んだ呪いは、「特急呪霊」に変移して、とてつもない被害を巻き起こします。
虎杖悠仁の体に受肉している
両面宿儺は、虎杖悠仁の体に受肉しています。
虎杖悠仁は、呪力を得るために、「両面宿儺の指」を飲み込みました。
「両面宿儺の指」は、猛毒そのもので人間が取り込むことは不可能とされていますが、取り込みに成功した人間を依代にして両面宿儺が復活する可能性があります。
虎杖悠仁は、「両面宿儺の指」の取り込みに成功し、両面宿儺と共存しています。
通常、両面宿儺は虎杖悠仁の意識と肉体を奪うことができず、虎杖悠仁の体内に封じ込められている状態です。
虎杖悠仁は、両面宿儺の呪力を制御できる”宿儺の器”として1000年に1人の逸材と評されています。
しかし虎杖悠仁は、その特異な才能を呪術高専上層部に危険な存在と判断され、秘匿死刑が決定してしまいました。
呪術高専上層部は、虎杖悠仁に20本全ての「両面宿儺の指」を飲ませてから死刑執行することで両面宿儺を消滅させようとしています。
虎杖悠仁との3つの契約
両面宿儺は、虎杖悠仁と3つの契約を交わしています。
この契約は、”縛り”と呼ばれるもので、”縛り”は、絶対に厳守しなければならない約束で破ると重い罰を受けてしまいます。
1つ、両面宿儺が”契闊”(けいかつ)と唱えたら虎杖悠仁は1分間、体を両面宿儺に明け渡す。
2つ、”縛り”の内容を忘れる。
3つ、体を明け渡された1分間に、両面宿儺は、誰も殺さず傷つけない。
両面宿儺の”契闊”については、何故に”縛り”を結んでおきながら、虎杖悠仁に”縛り”を忘れさせるのか様々な考察がされており、注目が集まっていますね。
【呪術廻戦】両面宿儺の領域展開・術式
#自分が思う最強技を言うちなみに見た人は絶対にやる
伏魔御厨子 pic.twitter.com/2ncXmga2ez— オルト (@orutodayo) August 23, 2022
両面宿儺の領域展開と術式について見ていきましょう。
両面宿儺は、「呪いの王」の肩書きに相応しい様々な術式を使用します。
特急呪霊を瞬時にやり込める圧倒的な強さを持っていながら、駆け引きも得意です。
伏黒恵(ふしぐろめぐみ)、八握剣異戒神将魔虚羅(やつかのつるぎいかいしんしょうまこら)との戦いでは、状況から人質や相手の術式に対して攻撃を選ぶなど狡猾な一面も見せました。
両面宿儺の領域展開・術式について見ていきます。
- 伏魔御厨子(ふくまみずし)
- 解
- 捌
- 炎
- 反転術式
上記5点について解説していきます。
伏魔御厨子(ふくまみずし)
伏魔御厨子は、両面宿儺の領域展開です。
両面宿儺が領域展開すると神社のような建物が現れます。
領域展開とは、結界により空間を分断し生得領域(思い描く心象風景)を具現化することです。
両面宿儺の伏魔御厨子は通常の領域展開とは異なり、空間を分断しないまま生得領域を具現化することができます。
“空に絵を描くに等しい正に神技”と作中で解説されています。
空間を分断せず相手に逃げ道を与えるということが”縛り”になり、最大半径200mに及ぶ必中効果範囲を所有します。
伏魔御厨子の展開中は、必中効果範囲内の呪力を帯びたモノには捌、無生物には解が、伏魔御厨子が消えるまで絶え間なく浴びせられるという超強力な領域展開です。
解
解(カイ)は、見えない斬撃を放つ技です。
呪力が弱い相手は、一太刀で真っ二つにされて、更に周囲が消し飛んでしまうほどの強力な術式です。
解は、両面宿儺が通常の戦闘時にベースとして用いる術式と言えます。
捌
捌(ハチ)は、相手の呪力、強さに応じて最適な斬撃を放つ技です。
両面宿儺は、とどめを刺す時に捌を使用することが多く、相手は強さに関わらず切断されてしまいます。
解も捌も斬撃という共通点はあるものの、捌の方が強力な術式と言えます。
炎
炎(ほのお)は、自由自在に炎を操り、弓矢のような形状の炎を放つ技です。
両面宿儺が「開」(フーガ)と唱えると炎が現れます。
火力は、特急呪物「両面宿儺の指」8本ほどの呪力を持ち、炎を操る特急呪霊、漏瑚(じょうご)を焼き尽くしてしまうほどの強力な術式です。
反転術式
両面宿儺は、反転術式も使用できます。
反転術式は、呪力を掛け合わせることにより呪力を生み出すことにあたります。
呪力は負、つまりマイナスのエネルギーですから、マイナスとマイナスを掛け算するとプラスになるように、呪力を掛け合わせます。
反転術式は、体を治癒する時に用いられます。
両面宿儺の反転術式は、自分は勿論、他人への治癒も可能にします。
【呪術廻戦】両面宿儺の目的
呪術回戦という漫画に登場する特級呪霊(呪の王)両面宿儺(↓こんなやつ)。詳しく知りたいなら漫画かアニメ見たほうが早いかもー pic.twitter.com/ghAvRv13Gq
— メロメロン:一応受験生 (@mel06089648) August 25, 2022
両面宿儺の目的について見ていきましょう。
両面宿儺には、何か目的があって行動しているように見受けられます。
例を挙げると「俺には俺の計画がある」と作中で漏瑚に発言していますね。
両面宿儺の目的を2つ考察しました。
両面宿儺の目的①:”死返玉”での現世への復活
両面宿儺の目的は、伏黒恵を利用し現世へ復活することと考えられます。
当初、両面宿儺は虎杖悠仁の肉体を乗っ取り復活しようとしていました。
しかし、両面宿儺は、伏黒恵(ふしぐろめぐみ)と出会い何かを企み、気持ちの変化が見てとれます。
きっかけは、両面宿儺が伏黒恵の”布瑠部由良由良”(ふるべゆらゆら)を聞いた時から虎杖悠仁の肉体の乗っ取りには興味がなくなったようです。
基本的に全てに無関心な両面宿儺ですが、伏黒恵には異様な興味を示しています。
“布瑠部由良由良”は、”十種神宝”(とくさのかんだから)を使用する際の呪文です。
“十種神宝”には、”死返玉”(まかるかえしのたま)という玉が存在し、それは死者を蘇らせる力があると言われています。
両面宿儺は、虎杖悠仁の肉体を乗っ取ることから、伏黒恵の”死返玉”で現世へ復活することを目論んでいると考えられます。
両面宿儺の目的は、”死返玉”を利用して現世への復活と考察しました。
両面宿儺の目的②:両面宿儺自身の肉体での復活
両面宿儺の目的は、両面宿儺自身の肉体での復活と考えられます。
虎杖悠仁の肉体ではなく”死返玉”での復活を両面宿儺が優先する理由は、肉体であると思います。
両面宿儺は、1000年以上前の呪術全盛の時代、猛威を振るった「呪いの王」と呼ばれる仮想の鬼神でありながら実在した人間、2つの顔と4本の腕を持った呪術師と語り継がれています。
両面宿儺が”死返玉”での復活にこだわるのは、虎杖悠仁の肉体ではなく、両面宿儺自身の肉体での復活を希望していると考えられますね。
両面宿儺の目的は、両面宿儺自身の肉体で現世へ復活することと考察しました。
【呪術廻戦】両面宿儺と関係の深い登場人物
そういえば、宿儺の裏梅に対する「ゆめ準備を怠るな」は
努努を『ゆめゆめ』と読むので、ゆめ準備を怠るなは、努(ゆめ)⇒努力という意味かもしれない。
つまり努力する準備を怠るなという意味?なので、深い意味はないのかも。#呪術廻戦 #jujutsukaisen pic.twitter.com/sg5p0k0nQ6
— うるふ【呪術廻戦考察チャンネル】 (@jujutsu_wolf) January 20, 2021
両面宿儺と関係の深い登場人物について見ていきます。
もちろん虎杖悠仁は、器であり依代として肉体を共存しているので、関係が深い人物ですが、ここでは虎杖悠仁以外の登場人物に焦点を当てていきます。
- 裏梅
- 真人
- 伏黒恵
上記3人について解説していきます。
裏梅
裏梅(うらうめ)は、両面宿儺と関係の深い登場人物です。
116話で両面宿儺と裏梅は、1000年以上前の両面宿儺が生存していた頃から面識があることが発覚。
普段は無口で無表情の裏梅が、笑顔で再会を喜ぶ描写がありましたね。
関係性は、主人と従者のような雰囲気でした。
両面宿儺は、裏梅に「俺が自由になるのもそう遠い話ではない。」「準備を怠るな」と発言していることから、両面宿儺の現世への復活計画に暗躍するのではないかと考察されています。
真人
真人(まひと)は、両面宿儺と関係の深い登場人物です。
戦闘において真人は、両面宿儺を意識しています。
真人の術式”無為転変”は、領域展開により相手の魂を干渉するものです。
真人の領域に虎杖が侵入した時、虎杖の中にいる両面宿儺の魂に干渉してしまったことで両面宿儺の逆鱗に触れてしまいました。
両面宿儺の魂に干渉し、生得領域に侵入してしまった真人は、両面宿儺に返り討ちにされてしまいました。
真人の領域展開は、領域内にいる全ての相手をターゲットであり、そこに虎杖が入れば自動的に両面宿儺の魂を干渉することになります。
真人は、虎杖がいる場合、両面宿儺を意識して領域展開を躊躇しています。
伏黒恵
伏黒恵は、両面宿儺と関係の深い登場人物です。
両面宿儺が伏黒恵の”布瑠部由良由良”(ふるべゆらゆら)を聞いた時から、両面宿儺は伏黒恵には異様な興味を示しています。
虎杖が死亡した際に、「事情が変わった、近いうちに面白いモノが見れるぞ」と伏黒恵を思い浮かべながら発言し、死亡しても構わなかった虎杖を蘇生させました。
伏黒恵が式神、八握剣異戒神将魔虚羅を召喚して仮死状態に陥った際には、裏梅との会話を中断してまで助けにいきました。
両面宿儺は、伏黒恵に「死ぬな。オマエにはやってもらわねばならんことがある」と意味深長な発言をしています。
両面宿儺の目的は、伏黒恵の術式を利用して、自分自身の肉体と共に現世へ完全復活することだと考察しました。
両面宿儺と伏黒恵の今後の関係性には、注目が集まっていますね。
作中でも大きい出来事となることが予想されます。
【呪術廻戦】両面宿儺に関する一問一答
両面宿儺(りょうめんすくな)
『分をわきまえろ!
この痴れ者が!』 pic.twitter.com/QOByEYJJfI— コバテツ (@eje3wa) August 29, 2022
両面宿儺に関する疑問を一問一答で解説します。
- 虎杖悠仁が両面宿儺の指を食べても死ななかったのはなぜ?
- 両面宿儺の本来の姿は?
- 両面宿儺の領域展開・伏魔御厨子の元ネタは?
上記3つについて見ていきましょう。
虎杖悠仁が両面宿儺の指を食べても死ななかったのはなぜ?
虎杖悠仁が両面宿儺の指を食べても死ななかったのは、1000年に1人現れるか現れないかの両面宿儺の器だからです。
虎杖悠仁は、「両面宿儺の指」を飲み込んだことで呪力を得た上に、両面宿儺に肉体を乗っ取られることなく制御しています。
特急呪物「両面宿儺の指」を取り込めるのは呪霊のみとされており、生身の人間にとっては猛毒を摂取するに等しいとされています。
呪術高専上層部は、虎杖悠仁の特異体質を認め、「両面宿儺の指」を全て回収し虎杖悠仁に食べさせ両面宿儺を消し去る計画をたてました。
両面宿儺の本来の姿は?
両面宿儺の本来の姿は、2つの顔と4本の腕をもつ仮想の鬼神です。
単行本14巻・第117話の扉絵に描かれました。
両面宿儺の本来の姿を目の当たりにした読者の感想ツイートで溢れかえりましたね。
更に作中で両面宿儺は、宿儺を冠するものとされていますので、両面宿儺は称号であり両面宿儺には本来の名前があるのではないかという考察がなされています。
両面宿儺の領域展開・伏魔御厨子の元ネタは?
両面宿儺の領域展開・伏魔御厨子の元ネタについて確実な情報はありません。
しかし、伏魔御厨子の意味は、魔の厨房となるようです。
そして作中で解や捌の解説に包丁が用いられることや”万死の厨房”、”美味なる死は入念な下拵え”などのワードから両面宿儺の術式は、料理に精通したものであると考察されています。
伏魔御厨子の展開中に現れる神社の様な建物のモデルについても平等院鳳凰堂など、ネット上で様々な考察がされていますが、確実な情報はありませんでした。
まとめ:両面宿儺の謎と伏線回収に注目
【呪術廻戦】両面宿儺の領域展開は?術式や目的・関係の深い登場人物も解説というテーマで紹介してきました。
両面宿儺は、『呪術廻戦』の作中でも裏の主人公と言えるキャラクターです。
今後、両面宿儺の動向に注目ですね。
両面宿儺の真の目的は何なのか、そして周囲をどのように巻き込みストーリー展開がなされていくのか。
両面宿儺の謎と伏線回収が、物語の真相に大きく関わることになるでしょう。
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本記事が禪院真希と『呪術廻戦』を楽しむきっかけになれば幸いです。