皆さん、社会現象となった『君の名は』もうチェックしましたか?公開から数年立っているためもう見たよ!という方も多いかもしれませんね。
しかしこの作品は、たかがアニメーションと侮れません。アニメーションの美しさだけではなく、大人でも涙するシナリオが話題を呼びました。
このとき作品主題歌などを手掛けたRADWIMPSは、その年に紅白に出場するなど、大変な社会現象を巻き起こした大ヒットアニメーションです。映像の美しさに定評のある新海監督らしく、幻想的で美しい映像が目を引きます。
今回はそんな大人気作品の『君の名は』についてネタバレをしていこうと思います。ストーリーもあっと驚くようなひねりのある作品です。もしネタバレしたくない方はご注意ください。
感動のラストまでしっかりネタバレしていきます。では、どうぞ!
『君の名は』ネタバレ前半
ではまず予告動画をどうぞ!
(http://www.kiminona.com)
これで雰囲気はわかっていただけるかと思います。ではいよいよ『君の名は』前半ネタバレです。
24時間開いてるコンビニも、おしゃれなカフェも本屋さえもない岐阜県の山奥、糸守町に住む高校生の宮水三葉。高校生活と自身の家系である神社の巫女をやりながら東京に憧れていました。
電車の中で、瀧という青年に「名前は三葉」と自ら言う夢を見てハッと目が覚めた三葉。朝食をとる三葉に祖母と、妹・四葉から昨日様子がおかしかったと言われ疑問でいっぱいになります。
さらに登校途中、友人のテッシーこと勅使河原、サヤチンこと早耶香にも、三葉の様子がおかしかったと言われてしまいます。 学校に向かっている途中、現町長で三葉の父・としきが選挙演説をしていました。
しかし、父はテッシーの父が営む土建会社との癒着疑惑が囁かれ、一部の地元民には白い目で見られ三葉は父のことを避けるようになっていました。 学校で授業を受けていると三葉は自分のノートに「お前は誰だ?」と書かれいるのを見つけさらに疑問を抱きます。
(https://prcm.jp/pic/original)
さらに、昨日の三葉は自分の名前も覚えておらず、記憶喪失みたいだったとテッシーとサヤチンから知らされます。 三葉ははっきりと記憶はないものの、誰か別の人の人生を過ごしていたような気がしていました。
三葉は昼間は女子高生、そして夜は家系である宮水神社の巫女をしています。 宮水神社には古来から伝わる、米を噛んで自分の唾液と混ぜて作られる「口噛み酒」というものがあったのです。
しかし、思春期の繊細な時期であり同級生たちにからかわれるということもあって、三葉にはこの儀式が苦痛でした。 刺激も何もない田舎暮らし、毎日の繰り返し、そして狭い人間関係に嫌気が差していた三葉。
「生まれ変わったら東京のイケメン男子にしてくださーい!」
と願っていました。
翌日、三葉が目を覚ますと、瀧という男の子の体になっていました。 夢にしてはあまりにもリアルでしたが、流されるように着替えて外にでるとそこは憧れの東京だったのです。
三葉は入れ替わった瀧の高校に迷子になりながら辿り着き、男子の友達関係に戸惑いつつも学校を終え、放課後はカフェに行き、なりゆきで瀧がアルバイトしているレストランで働くことになりました。
いよいよ今週末1月13日(金)から一部劇場にてIMAX上映がスタート!(2週間限定)
IMAXならではの大迫力、かつ高品質の音と映像で『君の名は。』をさらにお楽しみ頂けます!上映劇場は公式サイトをご確認ください。https://t.co/Wsw5t5fMuR #君の名は。 pic.twitter.com/hMzyo1s6kz— 映画『君の名は。』 (@kiminona_movie) January 9, 2017
最初は夢かと思っていた三葉でしたが、やがてそれぞれが何度も入れ替わり夢ではないことがわかりはじめます。二人は週に2~3回入れ替わるようになりますが、入れ替わった時の記憶は起きると不鮮明になることに気が付きます。
そのため二人はお互いの生活を守るためにルールを決め、入れ替わった日の出来事を携帯にメモして残すようになります。 二人はそれぞれの生活を楽しむようになり、交流を深めていきます。
ある日、三葉(中身は瀧)は祖母に宮水神社の御神体がある場所に奉納に連れて行かれました。 そこは街から遠く離れ、広大な土地に巨大クレーターのような中心部に御神体がありました。
そして祖母に言われ、御神体に「口噛み酒」をお供えしそれは三葉たちの半分だと教えられたのです。
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翌日、瀧が目をさますとメールが入りいつのまにか憧れていた素敵な女子、奥寺先輩とのデートが取り付けられていることに気が付きます。
初めての奥寺先輩とのデートに緊張する瀧でしたが、仲良くなったのは入れ替わっている間三葉のお陰だったことに気が付きます。 しかし瀧はせっかくのデートにもかかわらず、会話が続かずにいました。
ふと途中立ち寄った飛弾の写真展にて写真を見入ってしまったり集中ができない瀧。結局、デートは盛り上がらず奥寺先輩からは「別に好きな人がいるみたいね」と言われてしまいます。
デートが終わる頃に「今日は空に彗星が見えるね」と三葉のメモが残されていました。瀧は何のことだかわからず、三葉に連絡をしてみるが繋がることはありませんでした。
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その頃、三葉はテッシーに誘われ地元の神社で行われるお祭りに行っていました。 三葉はロングヘアだった髪をばっさりと切っておりテッシーはショックを受けます。
この日は、1200年に一度のティアマト彗星が現れる日でした。 三葉が空を見上げるとティアマト彗星が二つに割れ隕石が地上に落下しそうでした。
そして、この日を境に瀧と三葉の入れ替わりは起きなくなるのです。
『君の名は』ネタバレ後半
ドキドキの展開ですよね。ここから怒涛の『君の名は』後半へと続いていきます。では続きをどうぞ。
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次第に三葉の記憶が無くなっていく瀧。 しかし三葉と入れ替わった時に見た飛弾の風景画を書き続けるようになっていきました。 入れ替わりが途切れ、電話もメールも使えず、直接三葉に会いに行くことにしたのです。
詳しい住所もわからず自分で描いた風景画を頼りに、飛弾へと向かいます。 しかし、風景画に書かれた絵の場所は特定できずにいました。
ところが立ち寄ったラーメン店にて、瀧が書いた絵が「糸守町」であることを店主から知らされます。 しかしその糸守町は3年前にティアマト彗星の隕石が落下し、たくさんの住人が亡くなった場所であることもそこで知ることとなります。
瀧は地元の図書館で資料を調べると、隕石によって三葉、そしてテッシーやサヤチン、四葉や祖母も亡くなったことがわかりました。
三葉と瀧が入れ替わりがなくなったのは、あの彗星の隕石が落下した日からだったのです。 瀧は3年前の三葉と入れ替わっていたことに気がついて呆然とします。
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翌日瀧はラーメン店の店主に送ってもらい、記憶を頼りに御神体のあったクレーターへと向かいました。 奉納した口噛み酒を飲めば時間が戻りまた三葉と入れ替わることができるのではないかと思った瀧は、口噛み酒を飲みます。
すると瀧の目の前に彗星が見え、瀧には水流のように三葉の記憶が流れこんできます。 三葉が生まれたあと三葉の母が病気で亡くなり、婿養子だった父は家を出ていったのです。
そして、三葉と瀧が入れ替わり過ごした日々、そして隕石が落ちた日のことまでです。 目を覚ました瀧は三葉の体と入れ替わり、三葉の部屋にいた。テレビのニュースを確認すると彗星が落下する日の朝でした。
みんなが生きていることに喜ぶ瀧に四葉は怪訝な顔を向けます。祖母からは母も祖母も子どもの頃、夢で入れ替わる経験をしたことがあることを聞き、宮水家の人たちが入れ替わる夢を見ていたのは、隕石落下を阻止するためだったのではないか気がつきます。
三葉に入れ替わった瀧は、街人を隕石から避難させる計画を立ててテッシーとサヤチンにも事情を説明します。
計画とはテッシーの父親の会社からダイナマイトを持ち出して街中の送電気を爆破させ、その間に学校の放送室からサヤチンが街中に避難放送を流して隕石の被害が及ばない学校へと誘導させるというものでした。
三葉は町長である父親にも協力をお願いしますが全く相手にしてもらえず、父の言葉に頭にきた三葉(中身は瀧)は、父の胸ぐらを掴んでしまいます。 すると父は動揺し、「お前は誰だ?」と問いかけたのです。
結局協力は得られず、三葉は瀧(中身は三葉)がいるかもと自転車で御神体へと向かいます。 その頃、瀧(中身は三葉)が目を覚まし御神体のある場所から外に出ると、町がなくなっていました。三葉(中身は瀧)は自分の過去の記憶を思い出していました。
三葉は瀧に会いに東京に行ったことがあったのです。 瀧の携帯に連絡をしても繋がりませんでしたが、会えばすぐに分かると確信していた三葉は入れ替わった時の記憶を頼りに瀧を探しました。
そして電車の中で瀧の姿を見かけた三葉は電車に乗り込み瀧に声をかけます。 瀧は三葉のことは知りませんでした。当然です。過去の瀧であり、入れ替わりをする前だったのですから。
しかしそうとは知らずショックを受けた三葉は、降りゆく人に押されながら電車から降りようとします。 瀧は三葉に「名前は?」と声をかけ「名前は三葉」と三葉は答えたのです。冒頭に出てきた夢はそのシーンだったのです。そして、三葉は髪を結っていた組紐を瀧に差し出します。
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過去の記憶を思い出し、3年の時間軸のズレがあったことに気づいた二人はお互いを探し始めます。 そしてカタワレドキ‥二人は時空を超えて会うことができます。瀧は、手首に付けていた三葉の組紐を三葉に返し、三葉は髪につけます。 空には彗星が近づいていました。
カタワレドキが終わる頃、 目が覚めても忘れないようにと瀧はお互いの手に名前を書こうとします。しかし次の瞬間、瀧の目の前から三葉はいなくなりました。
「君の名前は、三葉。」
瀧は三葉の名前を必死に覚えようとしますが、記憶は薄れすぐに名前を忘れてしまいます。泣きながら必死に思い出そうとしますが、瀧は思い出せなくなってしまいました。
三葉は瀧の計画通り住民を避難させるべく、祭りに来ていた人に避難を呼びかけるが、街人はあまり危機感がない様子。町役場のスタッフによりサヤチンが捕まってしまい、町役場からは状況を確認するまでその場で待機するように町内放送で呼びかけられてしまいました。
すると次の瞬間彗星の隕石が二つに分裂し、糸守に接近。 時間が無い中三葉は、父を説得するため役場へと走るが途中で転倒してしまいます。諦めかけた所ふと手のひらを見ると「好きだ」と瀧が書いた文字を見ます。
「これじゃ名前、わかんないよ…。」と泣きながらも三葉は立ち上がり、父の元へと到着。 次の瞬間隕石が落下し、激しい炎が燃え広がりました。
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それから5年後。
瀧は大学生となり、就活をしていました。あの日のことはほとんど記憶にありませんでした。 糸守に隕石が落ちた日偶然にも街を上げての避難訓練があり、ほとんどの町人が外にいたため奇跡的に住人は助かったとニュースで報道がされています。
瀧は自分でもわからないが今でもあの町に興味を惹かれていました。 そして、ずっと誰かを、そして何かを探しているような気がしていたのです。 瀧は偶然立ち寄ったカフェにて、聞き覚えのあるカップルの声に気がつきます。
それは東京で避難生活を送るテッシーとサヤチンでした。瀧は時折図書館に立ち寄り、糸守の風景を眺めては心を締め付けられるような気持ちになっていました。
そんな日々と送る中、瀧は乗っていた電車と併走していた電車に乗っていた女性と目が合います。 その女性は組紐で髪を結っていました。その女性も瀧を見て表情が変わります。 そしてお互いに電車を降り東京の街中で走って相手を探します。
ようやく2人が顔を合わせますが、名前を覚えておらず何を話していいかわからずすれ違ってしまいます。 しかし、瀧は勇気を出して振り返り声をかけます。振り返った女性は泣いていました。
お互いがお互いに探していた「誰か」であることに気づき同時に声をかけました。
「君の名は。」と。
ラストのこのシーン、三葉と瀧の年齢差は3歳(入れ替わりの時に3年の時間差)のため三葉はこの時25歳、瀧は22歳で三葉が年上。そして実は三葉と奥寺先輩は同い年なんだってね。#君の名は pic.twitter.com/q8uyaQloGv
— だい (@dai_pandora) June 30, 2019
(おわり)
まとめ
一気にネタバレしました。いかがでしたでしょうか?単に映像美、音楽が良かったわけではなくストーリも重厚でひねりの効いた展開でしたね。そしてラストはハッピーエンドで終わっていたことも高評価の要因ではないかと思います。
正直に言います。私は映画館で見まして、エンドロールで泣きました。全てが終わってほっとしたこととエンドロールで流れた曲が登場人物たちにマッチしすぎていました。そのためこれから見る方にはエンドロールまできっちり見ることをおすすめします。
こちらではご紹介しきれなかったのですが、この映画は名シーン・名言に溢れています。ぐっとくる名言についてもっと知りたい方はこちらの記事をぜひ読んでください。